おいでやすこが新ネタ大爆発!? タキシード姿で映画イベント登壇
おいでやすこがの2人は、アカデミー賞授賞式をイメージしたステージにバッチリときめたタキシード姿で登場! 映画好き芸人として知られるこがは、先日のアカデミー賞ノミネート発表をリアルタイムで追いかけていたそう。『ミナリ』は作品賞、監督賞に加えて、アジア系アメリカ人としてスティーヴン・ユァンが初めて主演男優賞候補となり、韓国人女優としてユン・ヨジョンが初めて助演女優賞にノミネートされるなど、計6部門でノミネートを果たしたが、こがは「次々と『ミナリ』、『ミナリ』…と発表されていき、テンションが上がりました!」と興奮を明かす。
こがは、映画に登場する一家が、ピン芸人2人が組んで結成された「おいでやすこが」の姿と重なったそうで「家族だけど微妙に足並みがそろわない、ひとつ屋根の下に住んでるけど少しずつズレている感じが僕らのこの感じと近い。息が合っているかというと、実は合ってない(苦笑)。微妙なラインで通じるものがある」としみじみ。
小田は『ミナリ』を見て「ホンマにリアルすぎて、ドキュメンタリーみたいだと錯覚するレベルで、実在するのか役かわからなくなった。アメリカに来た韓国人の家族をのぞき見しているような映画だった」と驚きを口にする。こがも「家族全員の幸せのビジョンが微妙に一人一人違うので、みんなが良かれと思ってやっていることで、ズレが生じていく。リアルな家族ってそういうもの」とリアリティにあふれる家族描写を称賛する。
映画では、ひと旗上げようと夢を見る一家の長・ジェイコブ、そんな暴走気味の夫に不安を感じつつも付いていく妻・モニカらの姿が描かれるが、「おいでやすこが」の2人も既婚者ということで感じることも多かったよう。こがは「もし去年、この映画を見てたら、マジで精神的に不安定になってたんじゃないか? 自分のことか他人のことかわからなくなる感じで感情が揺さぶられていたと思う。いまはM-1(準優勝)の後で恵まれた環境だけど、1年前とか、自分もああいう環境だったなぁ…って思います」と自らの境遇を思い切り重ねて心揺さぶられた様子。自身の結婚についても「ずっと同じ人と付き合っていたのに、結婚したのは5年前。『もっと成功してから』という思いがあったけど、いま思うともっと前でもよかったのにと思うし、身につまされた…(苦笑)」と反省気味にコメント。
一方、小田は「僕は奥さんが、僕がお笑いをやるのは大賛成で、両親も総出で応援してくれるので、環境的には恵まれている」と断わった上で「そんな自分ですら、映画を見ていたら(ジェイコブの夢に振り回される)お母さん側に感情移入してしまった」と明かした。
ちなみに、こがはこの日、本作の制作会社であり、次々と話題作を生みだしている「A24」のピンバッチを胸につけており「買ってからつけてなかったんですけど、『ここじゃん!』と思って」と満を持しての着用だと胸を張る。本作は「A24」が、ブラッド・ピットが率いる「プランB」とタッグを組んでおり、こがは「まさに夢のタッグ!」と語り、アカデミー賞受賞に関しても期待を寄せる。
特にこがが絶賛し、受賞の太鼓判を押すのが祖母役を演じ助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョン。「最初、一家に閉塞感があるけど、おばあちゃんが来ることでガラッと空気が変わるんです。『ミナリ』というワードのキーパーソンでもあり、素晴らしかった。そりゃノミネートされるわなって思います。いけるんじゃないかな?」と力強く語っていた。
2人はこの日のために考えてきたという『ミナリ』に絡めた新ネタを披露! 映画の中で歌われる曲を歌いつつ、“ミナリ”というワードをこがが「いなり」「かなり」などとボケるというネタで、さらには本作と関係ない『スター・ウォーズ』のメロディに乗せて『ミナリ』をアピールするという離れ業も。しかも「どっちも」と言うべきところで「どっつも」と噛んでしまい、その瞬間に最も大きな笑いが起こるというまさかの展開となり、こがも「まさかのオーマイガー!ですよ」と苦笑を浮かべていた。
そして、この日はヒット&アカデミー賞受賞祈願ということで、2人は『ミナリ』と書かれた樽を前に鏡割りを行なったが、司会者の「俳優・監督代表として鏡開きを!」という言葉に、小田は「俳優・監督を代表して…? 怒られへん?」とつっこみ、こがも「ホントにやめてください! 僕ら、叩かれるんで」と苦笑しながら、笑いを誘っていた。
最後に改めて、小田は「いろんな業種の方が感情移入できる、自分自身を投影してやる気になったりできる映画です。見てください!」とアピールし、こがも「胸が熱くなる家族の話です。アメリカの韓国人家族の話だけど、僕らにも重なる話なのでぜひご覧ください!」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。
『ミナリ』は3月19日(金)より公開。
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