難民からオリンピック選手へ、“国のない男”は不屈の精神で走り続ける
難民からオリンピック選手になったグオルは次世代のためにも走り続ける。8歳の頃、グオル・マリアルスーダン内戦を生き延びるために走って逃げた。走り続け、一時は“国のない男”と呼ばれた彼には栄光の舞台が待っていた――『戦火のランナー』は2021年6月5日公開。
戦争の続いていたスーダン。8歳のグオル・マリアルの命を守るため、両親は苦悩の末、彼を村から逃がした。しかし、戦場をさまよい歩くグオルは武装勢力に捕まってしまう。走って逃げることに成功し、難民キャンプで保護された彼は、幸運にもアメリカへ移民するチケットを手にする。
高校に入学し、走ると他を圧倒。初めて走ったマラソンで2012年ロンドン五輪出場資格を得る。まるで走ることが彼の運命だったかのように──。
しかし、建国されたばかりの南スーダンには国内オリンピック委員会がなく、代表する国がなかった。出場が危ぶまれたが奇跡が起こる。国際オリンピック委員会(IOC)が“国のない男”といわれた彼の個人参加選手としての出場を認めたのだ。そして彼は、祖国南スーダンの人々の期待を背負い走り、完走する。
不屈の精神で走り続けるグオルの人生に感動せずにはいられない感涙のドキュメンタリー。
『戦火のランナー』は2021年6月5日公開
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