山田洋次監督、志村けんさんを偲ぶ
これまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハ原作の『キネマの神様』だが、幾度の公開延期を経て、ついに8月16日(金)より劇場公開を迎えることが決定。
そしてこの度、公開に先駆けて3月29日(月)に豪華キャスト陣が集結した<完成報告会見>が実施された。登壇者は、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎を筆頭に、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子とベテラン俳優らが勢揃い、さらには、山田洋次監督も登壇し70年近く日本映画の最前線を走り続ける唯一無二の存在として最新作に込めた熱い想い、さらに映画に対する強い愛を語った。
本作は1950年~60年代の日本映画の黄金期と現代を舞台に、“映画の神様”を信じ続けた主人公・ゴウが時代を超えて織り成す“夢”と“愛”と“奇跡”に満ちた感動の物語が描かれる。
志村けんの遺志を継いだ沢田研二とダブル主演を務め、撮影所の助監督として青春の日々を送る若き頃のゴウを演じた菅田将暉。彼は長期の撮影中断を経てついに完成を迎えることができた本作について「この1年、色んなことがありましたが思い出の詰まった作品になりました。」と並々ならない想いと喜びを明かす。
山田監督は「本作は8月の上映になってしまいましたが、多くの方にこの作品を映画館で観ていただきたいです。」と語る。また、作品が完成するまでの長い道のりを振り返りながらも、これから映画界がコロナを乗り越えて、この『キネマの神様』が劇場映画復活へのバトンになってほしいという希望を込めた事を、映画人として熱を持って語っていた。
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