坂本龍一の美しい旋律が女性宇宙飛行士と娘の物語をやさしく包み込む
エヴァ・グリーン主演×『裸足の季節』(15)の脚本が絶賛で迎えられたアリス・ウィンクール監督により、かつてない斬新な視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描き出す『約束の宇宙(そら)』が2021年4月16日より全国公開!本作の音楽は、世界で活躍し続ける坂本龍一が担当。
完璧主義者で愛情豊かな主人公・サラを演じたのはエヴァ・グリーン(『007/カジノ・ロワイヤル』『ダンボ』)。共演に、マット・ディロン(『クラッシュ』『ハウス・ジャック・ビルド』)、ザンドラ・ヒュラー(『ありがとう、トニ・エルドマン』)、ラース・アイディンガー(『パーソナル・ショッパー』)という欧米の実力派俳優が集結。
内に秘めた情熱とごく普通の母の横顔を持ちながら、宇宙飛行士たちの知られざる訓練や壁にぶつかりながらも懸命に夢を追い、母と娘がともに成長をしていく。今日的でタフなしなやかさを体現したあたらしいヒーローの姿に迫る人間ドラマ。
本作の音楽は、世界で活躍し続ける坂本龍一が担当。ウィンクール監督は「ドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto:CODA』の音楽が印象に強く残っていました。自然の音を捉えるなどの繊細なトーンが本作のイメージと重なり、シナリオを送りました。…引き受ける、という返事をもらった時は本当にうれしかった」と振り返っている。
宇宙へいくという長年の夢と、子どもにとっては唯一無二な存在の母親であることの狭間で揺れ動きながら、ともに成長してゆく二人の姿に寄り添ったやさしく美しい旋律が、母と娘の物語を包み込んでいる。
サウンドトラックにも収録されている楽曲「Embarkment」を使用した特別映像を公開。さらに、本作へ寄せられた坂本のコメントは以下の通り。
◆音楽家 坂本龍一
アメリカのエージェントからこのような映画があるが、興味があるかと聞かれ、なかなか面白そうだと思った。監督が女性であること、主演も女性であり、内容は母と娘の話なので、主要な部分は全て女性だ。#metoo運動以降多く取り上げられるようになったとはいえ、まだまだ女性による映画は少ないので、サポートしたいと思った。エヴァ・グリーン演ずる女性宇宙飛行士についての映画だが、内容はSF的なものではなく、母親と小さな娘の関係が中心だ。働く母親と子の複雑な関係は世界的な問題で、悩みを抱えた母親は多いので多くの女性たちの共感を得られるだろう。そのような内容なので、音楽は僕のなかでは特に女性的な優しさを強調したもので、珍しく実際の人による合唱も使った。
『約束の宇宙(そら)』は2021年4月16日公開
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