『ある日本の絵描き少年』で注目を集めた川尻将由監督の初長編作が制作開始
短編デビューアニメーション映画『ある日本の絵描き少年』(2018年)で第40回ぴあフィルムフェスティバル準グランプリ、第23回 文化庁メディア芸術祭/アニメーション部門 優秀賞、第74回毎日映画コンクール大藤信郎賞など多数の映画祭で賞に輝いた川尻将由監督の商業デビューとなる初長編作『CHERRY AND VIRGIN』の製作が開始され、2022年に全国公開されることが決定した!
・生き延びるために必要な力とは? 種の存続をかけた決死の闘い描き大絶賛された独創的アニメがついに!
本作で川尻監督が挑むのは、普遍的なラブストーリー。 女性に免疫が無いエロ漫画家の遼(32 歳)と、腐女子で現実の男性に良い印象を持たない亜美(28 歳)という男女との関わりが苦手な二人が偶然出会い、とまどいながらも他者と交わって生きていく。その中で“苦しさ”や“愛おしさ”を知っていくさまが、現代のサブカルチャーを通して描かれている。
前作『ある日本の絵描き少年』と同様に実写映像をベースにしてアニメーションを制作する“ロトス コープ”と呼ばれる手法によって制作、川尻の独創的な従来のアニメーションの枠を超えた映像表現は、邦画界に旋風を起こすこと必至!
川尻監督とともに企画を立ち上げたのは、安藤サクラ主演『百円の恋』(14年)などを手がける気鋭のプロデューサー佐藤現。
「3年前に川尻監督の前作『ある日本の絵描き少年』を見て魂が震え、その瞬間から“川尻将由”という才能を世界に送り出すことが、僕のプロデューサーとしての目標となりました。日本映画に新たな潮流が生まれる瞬間を見届けてください」と、佐藤は初めての劇場アニメーション作品のプロデュースに向けて決意を語っている。
「日本のアニメマナーから逸脱した商業作品と自負」と川尻監督は語る
また、川尻監督は本作完成に向けての意気込みをこう語る。
「アメリカのコミックには、”アメコミ”と呼ばれるヒーローものを主体にしたジャンルと、『ゴーストワールド』や『アメリカン・スプレンダー』など人間ドラマを主軸にした成人向けのジャンル、 ”オルタナティブ・コミック”と呼ばれる、主流とは逸脱した作家性の強い作品群が存在します。(ガロ系といった方が話は早いかもしれません……)
今作『CHERRY AND VIRGIN』もまた決して日本のアニメの主流と呼べるものではありません。主人公たちは可能性を秘めたキラキラしている10代の男女ではなく、疲れたアラサーであり、遅れてきた春をつかもうとする姿は痛々しく滑稽で、同情と批判のいりまじる少し居心地の悪いドラマが続く作品です。しかしその物語に内在する『男女の性差』『夢と現実』『自己実現と自己探求』といったテーマを語るための映像表現は、とても新鮮で豊かなものになっております。”キャラクター商売”でもなく ”セルルック”のアニメでもなく、日本のアニメマナーから今最も逸脱した商業作品だと自負しています。ご興味ある方は、この日本で数少ない”オルタナティブ・アニメ”が完成するよう、 ぜひご助力をお願い申し上げます」。
2022年春の完成を目指してクラウドファンディングもスタート。目標金額を300万円に設定し、公開に向けての国内外での宣伝などに費やす。
『CHERRY AND VIRGIN』は2022年公開予定。
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