ピンチはチャンス! 逆境に立ち向かう阿部寛演じる蔦屋重三郎
代表作が新千円札のデザインやパスポートに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト葛飾北斎。ゴッホ、モネらをも刺激し、米LIFE誌の “この1000年で偉大な功績を残した100人” に唯一の日本人として選ばれている。その北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が2021年5月28日に公開となる。本作から、波乱の世の中に希望を見出す、阿部寛演じる江戸時代の名プロデューサー蔦屋重三郎が魂を震わす本編映像が解禁された!
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本映像では、禁制を犯したとして幕府に作品たちを無情にも燃やされ、店中が荒れ果てた場面が映し出されている。その光景に立ち1枚の絵を手に取る重三郎は、汚されてもなお妖艶な魅力を纏う喜多川歌麿の作品に改めて感嘆し、「全くありがてえもんだ、出る杭は打たれるってな。つまりうちが江戸で頭一つ抜けた版元だってお墨付きを貰えたってことだ。」と今後の商いが危ぶまれそうな非常事態にも臆していない様子。さらに、「こいつは恵の雨ってもんよ。これで江戸中がうちの出方に目凝らしやがる。種を植えるには、またとねぇ折ってことよ。」と、ピンチな時こそ勝機と捉える堂々とした姿が収められている。
こんな時代だからこそ、苦難を乗り越えた偉人の言霊を
阿部は蔦屋重三郎について、「様々な才能を見つけ出し、世界に発信していきたいという夢を持ちながらも、亡くなっていったんですよね。重三郎によるプロデュース後の北斎や歌麿が描いた作品の中にも、素晴らしい作品が多数あるんですよ。『あぁ、これを見ずして散っていったんだな』と思いました。それらの作品を目にした時に『きっとこういう才能のある人はすごく孤独だったんだろうな』と、今はそう思っています」と重三郎の生き様に触れ、思いを馳せるようにコメントを寄せている。
さらに橋本一監督も自身が出演したラジオ番組で、「一番は北斎の不屈の心を描きたいと思っていました。期せずしてですが、コロナで大きな打撃を受けている現代やそれを取り巻く状況において”負けてはいけない”という強い心は不変であり、何度でも立ち上がれるのが人間だ、というメッセージを強く込めました」と本作への思いを語っている。
そして劇中には、一時代を築き今も人々を魅了する名匠たちの金言が溢れている。劇場で彼らの生き様と共に、魂が揺れる熱い言葉を堪能したい。
『HOKUSAI』は2021年5月28日より公開。
(C)2020 HOKUSAI MOVIE
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