『狂猿』“クレイジーモンキー”葛西のインタビュー映像公開!
「デスマッチプロレスラー」の第一人者・葛西純を追ったドキュメンタリー映画『狂猿』の公開に先駆け、ムビコレでは、本作の主人公である葛西のインタビュー動画を公開中だ。
ヘルニアから長期休場を余儀なくされていた葛西。復帰に向け調整をしていた矢先、コロナウイルスの影響がプロレス界にも襲い掛かる――。本作では、葛西復帰までの約1年間をカメラと共に密着し、葛西本人、家族、盟友、ライバルたち……様々な証言から、デスマッチと共に歩んできた葛西のプロレス人生の軌跡と、葛西自身のプロレスへの思いを映し出す。
本作の出演に伴い、インタビューに応じた葛西。まず出演に至った経緯について、今の世の中、血だらけで戦っている人間が存在していることすら知られていないと感じ、そういった方々に向けて、プロレスというカテゴリー、デスマッチというカテゴリーに「葛西純」という人間がいることや、「デスマッチというカテゴリーが、世の中にあるんだよ」ということを少しでも知ってもらいたかったと語った。
危険の多いプロレス業で不安に思うことを聞かれると、いつ命を失ってもおかしくない自負があり、不安があるかないかでいえば、不安しかない。けれども、好きなことで家族を養えて、自伝やドキュメンタリー映画まで作ってもらえるところまで来られたので、太宰治風に言えば「選ばれしものの恍惚と不安、二つ我にあり」といった心境だと語る葛西。
また、影響を受けた人物については、矢沢永吉だと回答した葛西。若い頃は、自身が年老いた時、周囲に後ろ指を指される前に引退しようと考えていたが、矢沢永吉の舞台裏ドキュメントを見て、“年老いたらカッコ悪い”という固定観念が消えたという。
最後に葛西は、試合に臨む際、天国の父にどのような思いを抱いているか問われ、プロレスを見ては「あんなの本当は痛くないんだ」と幼い自分に話していた父が、「純、もうあんな体を痛めつけるようなことは辞めて、(実家の)帯広に帰ってこい」と言うようになった。その時点で、「父との勝負に勝った」と感じたと、自身の心境を振り返った。
“クレイジーモンキー”と呼ばれた男の世紀のドキュメンタリー映画『狂猿』は、5月28日に全国で公開。
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