“女優たち”の魂を揺さぶる演技に撮影スタッフも涙
映画プロデューサー奥山和由が製作を手がける最新映画『女たち』が、6月1日より公開中だ。本作品は、透き通った青い空と目を奪う豊かな緑に囲まれた風光明媚な景色の中で、コロナ禍の重く淀んだ空気に囚われて生きる女たちの営みを描いている。
・母の首に手を! 鬼気迫る高畑淳子の姿、篠原ゆき子と壮絶な演技合戦! 『女たち』本編映像
幅広い映画やドラマでその演技が評価されている女優・篠原ゆき子が主演を務め、親友役の倉科カナは長かった髪の毛をばっさり切って役を作りこみ、実力派の高畑淳子が主人公の母を演じて脇を固めている。この度、役に入り込み凄まじい熱量を放つ、これら“女優たち”のメイキング映像が解禁された。
本映像は冒頭、篠原と高畑が感情を爆発させ、本気の叫び・呻き声・首絞めと、映画の枠を超えた壮絶なシーンを撮り終えた後の場面から始まる。篠原が鼻水を垂れ流していることに気が付かないほどに集中し、役に入り込んでいる。脚本作りから1年間もの歳月、『女たち』に携わった篠原は、主人公の美咲になりきっており、撮影カット後も暫くは鼻水が止まらず、泣き止むことのできない様子がメイキング映像に収められている。
続いて高畑が演じる美咲の母親・美津子の場面に映像は切り替わる。撮影前、内田監督に「持参したカッターで封筒を切りたい」と演技について相談を持ち掛ける高畑。手紙を開封するシーンでの提案で、美津子の半身不随の症状とそれに伴う生活の習慣について、役と向き合い解釈し、監督とディスカッションをしているのだ。
最後は倉科の映像。当初、晴れの設定だったという本シーンは突然の豪雨に見舞われ、急遽一発本番、10分もの長回しでの撮影に切り替わった場面だ。本シーンは雨のため、リハーサル無し・当初の脚本からも変更になっているため、倉科は考えるというよりも衝動に任せて役を演じたそう。
さらには、酔った香織を演じるにあたり、ワイン瓶を丸々2本飲み干し撮影に臨んだという役作りを徹底した倉科。翌日、太ももに身に覚えのない大きなあざができていたというエピソードも暴露しており、これは衝動に任せて演じた際に、ワイン瓶で足を殴ったものだったという。そんな倉科の渾身の演技に心打たれ、涙をこらえるスタッフの姿も本映像には映し出されている。
“女優たち” それぞれが、深く役に入り込んだ渾身の演技の一端を披露しているメイキング映像は必見。そして“女たち”の結末がどうなっていくのか、劇場で確認してみたい。
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