プロミシング・ヤング・ウーマン
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激しい論争必至の復讐劇

アカデミー賞脚本賞受賞、主要5部門のノミネートを果たした映画『プロミシング・ ヤング・ウーマン』が7月16日に公開。このたび、出演者のコメントが入ったスペシャル映像が公開された。

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実は、30歳目前の主人公・キャシー(キャリー・マリガン)が夜な夜なバーで酔ったフリをして、自分を“お持ち帰り”する男に裁きを下すという本作品の予告編が4月30日に公開されるや、予告編の視聴者から賛否両論のコメントが殺到!

ブリトニー・スピアーズの「Toxic」に乗せたMV風に「クズが裁かれてて、スカッとする復讐劇!」「女版ジョーカーみたい」「キャリー・マリガン、カッコイイ!」といった本作品を歓迎する書き込みの一方で、性犯罪の扱われ方に対する疑問等を巡り、コメント欄は炎上。

「“お持ち帰り”なんて軽々しく表現して欲しくない」といった意見の一方で、「(自分から酔っ払って)飛び込むなら自業自得でしょ」とか「ちゃんと自宅まで送ってくれる男もいるはず」といった書き込みなど、様々な見方で掲示板があふれた。

今回公開された動画は、そうした議論に一石を投じそうな、監督や出演者のコメント入り特別動画。

いわゆる“将来を嘱望された若い女性”だったにもかかわらず、辛い過去によって医大を中退した経歴を持つキャリーが、男に連れられホテルに着くやシラフであることを明かすと、「医者は一生の夢だったから、最近になってまた戻ろうと思っている」とメスを取り出し、男に襲いかかる。

エメラルド・フェネル監督は本作品を「女性の復讐劇を描いたスリラー作品」と表現。キャシーを「ヒーローなんかじゃない」と話す。“世直し”の役割を与えたのではなく、ごく普通の女性がリアリティをもって、“ナイスガイ”に“ナイスガイ”ではないことを教えてあげているだけという構図なのだろう。

マディソン役のアリソン・ブリーは、「インパクトがあり、大切なテーマを描いたダークでスリリングな作品」と語り、キャシーを演じたキャリー・マリガンは、「映画を見た人をハッと言わせたい」と語っている。

 

本国でも議論が巻き起こった本作品の背景

本国でも多くの共感と共に激しい論争を巻き起こした本作品。タイトル自体、2015年に起こったスタンフォード大学性的暴行事件の加害者であるブロック・ターナーが“将来を嘱望された若い男性”と呼ばれたことへの皮肉でもある。今回公開された動画でも、「あんな告発が男にとって地獄の悪夢だ」という男に対し「じゃあ女にとって地獄の悪夢は?」とズバリ切り返すシーンが切り取られており、その背景を端的に表している。

本作品の魅力は、女VS男という対立構造の中でどちらかを“裁く”のではなく、社会に蔓延るジェンダーバイアスを浮き彫りにしているから。キャリーの落とし前の矛先は、“ナイスガイ” だけに留まらず、“同調圧力オンナ&女だからとわきまえる女”へも向けられている。

好きか嫌いかを超えたその先に、私たちが何を見出すのか? 劇場で本編を見て、ブラックユーモアだと捉えるのか、大いにドッキリさせられるかは、あなた次第。

映画の魅力満載の場面写真はコチラ!

『プロミシング・ ヤング・ウーマン』は、7月16日に公開される。