胸が痛くなるような数々の証言から目が離せない!
脱北者や元看守らの証言をもとに北朝鮮強制収容所の内情を描きつつ、過酷な環境下で家族とその仲間たちが生き抜く姿を3Dアニメーションで描いた衝撃の人間ドラマ『トゥルーノース』が6月4日より公開され、SNS上でも話題を集めている。この度、本作の制作にあたり「この事実を世界に伝えたい」と、危険を顧みず協力した勇気ある証言者たちへのインタビューの様子を収めたメイキング映像が解禁された。
本作の監督をつとめたのは、各国の映画祭で話題となりレオナルド・ディカプリオも激賞したドキュメンタリー映画『happy – しあわせを探すあなたへ』のプロデューサーを務めた清水ハン栄治。実際に収容体験をもつ脱北者や元看守などにインタビューを行い、10年もの歳月をかけて作り上げた初監督作品となる。
解禁となったメイキング映像では、清水監督がインドネシアで制作した映像やラフ画を見せ、脱北者が監修するシーンに加えて、韓国・ソウルで暮らす数名の脱北者たちに収容所の実態や思い出を聞いた場面が収められている。
北朝鮮の強制収容所で保衛員として8年間働いていたという元看守のアン・ミョンチョル氏は、炭鉱や車の修理工場など、あらゆる施設があったと収容所の広大さを語り、また、仮名でインタビューに参加したイ・ボクグム氏(仮名)は、猿ぐつわをする前に口のなかに石を入れるという公開処刑の様子を語っている。
子どもの頃に連座制によって収容所に家族と共に連行されたというイム・ジョンス氏(仮名)は、収容所では子どもも労働力の一つであり、7歳から強制的に労働させられると語るなど、他にも驚きの証言が続いていく。これらのインタビューの内容と呼応するように、本編の映像が挿入されているのだが、このメイキング映像は清水監督が自ら編集したという。
本映像冒頭の、「母国の親族を守るため素性を明かせない目撃者も含まれています。彼らの勇気ある証言に心より感謝します」という監督の言葉のとおり、本作『トゥルーノース』制作にあたって貴重な証言をしてくれた脱北者たちの勇気に敬意を表したい。そして、いまなお12万人もの人々が収容されているという現実の“目撃者”を一人でも多く作るべく、映画本編とあわせ必見のメイキング映像となっている。
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