とある一般企業に勤める、3人の女性社員の勇姿を描いた物語
ポン・ジュノ監督作『グエムル-漢江の怪物-』で鮮烈な映画デビューを果たしたコ・アソンを主演に迎え、国際化へと激変する韓国社会や某企業の汚水流失事件などの実話を基に、大企業に勤める3人の高卒女性社員たちが、偶然知った会社の不正に自らの知識と知恵と勇気で立ち向かう姿を痛快に描き話題となった『サムジンカンパニー1995』が7月9日に公開される。この度、キャラクター映像と新たな場面写真が解禁された。
金泳三大統領によってグローバル元年と位置付けられた1995年の韓国。本作は国際化へと激変する社会や1991年に実際に起こった斗山電子のフェノール流出による水質汚染事件など実話を基に描かれる物語だ。熾烈な学歴社会の韓国では、どんな才能があっても高卒社員は大卒社員の雑用ばかり。そんな現実をうまく物語に落とし込みながら、会社の不正に立ち向かった女性たちの逆転劇を爽快に描き、韓国で権威ある映画賞の一つである第57回百想芸術大賞の映画部門で作品賞を受賞した。
会社内部で発覚した不正に、個性豊かな女性社員たちが立ち向かう!
今回解禁となったキャラクター映像では、物語をけん引する個性豊かなサムジン電子の面々たちを紹介。『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』のコ・アソン演じるドロシーこと主人公イ・ジャヨンは、“コーヒー10杯を12秒でつくれる”という特技をもち、大卒なのに頼りないチェ・ドンス代理を助け、アン・ギチャン課長にコピー&ペーストを教えるなど生産管理3部を影で支える業務のプロフェショナル。イ・ソム演じるマーケティング部のミッシェルことチョン・ユナは、アイディアに優れているが、それを会議で発言する機会もなく部内のチョ・ミンジョン代理に盗まれることも。ミステリー・推理小説マニアならではの推理力で不正を暴こうとする。さらに、『スウィング・キッズ』のパク・ヘスが演じるのは会計部のシルビアことシム・ボラム。数学大会の優勝歴を持つ数学の天才だが、業務は領収書の値段をごまかし処理をすること。そんな彼女たちが会社が隠蔽した不法汚染排出を知ったことをきっかけにそれぞれの得意分野を生かし、真相解明に奔走する。その他、ボンクラ常務や新任社長など、自らの解雇を顧みず不正に立ち向かう3人たちを取り巻くキャラクターたちも曲者ばかりだ。
コ・アソンも本作撮影を振り返り、「最初にこの映画の話の説明を受けたとき、“90年代の女性たちが戦う話”と聞きました。イ・ジャヨンという私の役だけでなく、登場するキャラクターすべてが魅力的だと思いました。私自身、元気をもらえて一日を誠実に過ごせる映画が好きなのですが、今回の撮影ではこの作品もそんな映画になればと思って、ポジティブな気持ちをたくさん込めました」と語り、その言葉どおり、劇中のジャヨンたちの姿に魅了されること間違いなしだ。
犬山紙子、高橋愛ら著名人たちからも共感の嵐!
さらに、今回本作を公開に先駆けて鑑賞したエッセイストの犬山紙子、作家の山内マリコ、小説家の青木祐子、女優・モデルの高橋愛、スクールゾーン橋本稜、『あのこは貴族』の岨手由貴子監督より絶賛のコメントも到着した。
犬山紙子は「“ジャヨン、ユナ、ボラム、一緒に戦った女たち、大っ好きだ!!”尊さを噛み締めながら、シスターフッドを胸いっぱい吸い込みました」と本作への愛情を語り、高橋愛は「これが実話なのかと思うと震えるような問題でしたが、ラストスパートにかけての、この気持ち良さ! 本当にスッキリしました!!!」と熱い言葉を寄せる。さらに門脇麦、水原希子共演で話題となった『あのこは貴族』の原作者でもある作家の山内マリコは「最高のフェミ・エンタメ映画! これこそ観たかったやつ!!!『グエムル-漢江の怪物-』のあの子にこんな未来が待ってたなんて泣いちゃうじゃないですか」と絶賛。監督の岨手由貴子も「“教育”と“連帯”が女性を救う物語に、胸が熱くなりました」と語るなど、本作に登場する主人公たちへの共感の声が続々と聞こえた。
会社の不正に立ち向かう個性豊かな3人の女性社員たちの奮闘に乞うご期待だ!
『サムジンカンパニー1995』は、7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開。
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