ホロコーストを逃れた少年と大人たちの悪意を描いた問題作『異端の鳥』待望のBlu-ray発売、特典メイキング映像公開

#ヴェネツィア映画祭#ハーヴェイ・カイテル#ホロコースト#異端の鳥

「あの映像美をもう一度堪能したい」ファンの熱望を受けてBlu-ray化!

ヴェネツィア映画祭史上最大の問題作として物議を醸しながらも世界的な評価を集め、日本でもコロナ禍にも関わらず連日満席の続く大ヒットを遂げた映画『異端の鳥』。ファンの熱望により豪華Blu-rayが2021年9月3日より発売されることになった。このたび特典メイキング映像の一部が解禁された。

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ホロコーストを逃れ、身よりもなく、たった一人で生き残るための旅を続ける少年と、彼の前に次々と立ちはだかる大人たちの残酷な悪意を、まるで絵画のような全編モノクロームの圧倒的映像美で描き、昨年のアート系洋画作品を代表する1作として多くの映画ファンを虜にした本作。

しかし、日本では2021年4月にDVDがリリースされたものの、Blu-rayは未発売。熱心なファンの間では、「あの映像美をもう一度堪能したい」「Blu-rayのきれいな映像で何度でも見たい」「DVDでは作品の本質を伝えるのに不十分」といった声が殺到。発売元にも多くのリクエストが届いたことから、再度Blu-ray化が検討され、この度ついに「『異端の鳥』コレクターズ・エディション」の発売が実現する運びとなった。商品仕様も、本編Blu-rayディスクに加え、計125分にも及ぶ圧巻のメイキング映像やインタビューが収録された特典DVD ディスク、16P解説ブックレット、初回限定特典の特製スリーブなど嬉しい特典が満載の充実した内容になっている。

それでも少年は生きていく、目が離せない残酷な運命をしっかりと見てほしい

公開された映像では、主人公の少年を演じたペトル・コトラールの目線で、ソ連軍の兵士たちが戦車で襲来するシーンの撮影風景などが映し出される。本物のT-34や軍用車が往来する壮大な撮影風景は圧巻だ。また、現場での準備に納得のいかないマルホウル監督が思わず声を荒げる様子も映し出されており、映画本編にみなぎる計算され尽くした映像美を生み出すために、撮影現場がどれほどの緊張感とプロフフェッショナルたちのテクニックに満たされていたかが伝わってくる。一方、撮影の合間でバリー・ペッパーら共演者とコトラールが仲良く戯れる微笑ましい姿も見受けられ、スタッフ、キャストがまるで巨大なファミリーのように一丸となって撮影に挑んでいた様子がうかがえる。

東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの老婆が病死した上に火事で家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける―。

DVDでは表現しきれなかった映画本編の美しい映像と、ここでしかみられない貴重な特典映像をぜひこのコレクターズ・エデ ィションで味わってほしい。

Blu-ray『異端の鳥』コレクターズ・エディションは2021年9月3日発売。

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