今年最もブレイクした女優・吉高由里子が5人の彼氏を掛け持ちする奔放なOLをコミカルに演じた『婚前特急』。この映画の完成披露試写会が12月14日にスペースFS汐留で開かれ、主演の吉高をはじめ加瀬亮、人気バンド、SAKEROCKの浜野謙太、青木崇高、吉村卓也、榎木孝明と前田弘二監督が舞台挨拶を行った。
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『婚前特急』 完成報告舞台挨拶 フォトギャラリー
監督以外の男性キャスト全員が「(主人公)チエの彼氏役を演じました」と挨拶すると場内からは笑いが。一方の吉高は、5股をかける24歳の女性を演じた感想について聞かれると、個性的で魅力的な5人と付き合うなんて欲張りだと笑ってから「5人とサッと付き合えちゃうチエのアグレッシブさ、ポジティブさには感心しました」とコメント。自身も個性的で奔放なキャラで知られるが、似ている部分については「自分じゃ、分からないです」と笑顔を浮かべた。
5人の「彼氏」全員とのキスシーンも登場するが、「人間の唇はいろんな種類があるんだと、身をもって体験できたのは役得ですね」とニンマリ。「いろんな年代の方の唇を総なめできて、ありがたいことです」と言い、客席の笑いを誘っていた。
マイペースな吉高がムードメーカーとなった楽しい現場だったそうで、「笑っちゃってしょうがない」と加瀬。この日が人生初の舞台挨拶だという最年少「彼氏」役の吉村も、「吉高さんがムードメーカーになって盛り上げてくれ、キスの(芝居の)ときでもリードしていただいて」と感謝していた。
来年公開の大作『GANTZ』のヒロインを演じるなど各方面から注目を集める吉高だが、榎木は「今、なぜ吉高由里子が受けるのかが分かるような作品。キュートで天然で奔放で、いじりがいがあるようなないような、よく分からないところが魅力というか」と、その魅力を絶賛していた。
一方、青木はキスシーンの裏話を披露。「キスシーンのことがよくわからなかったので、リハーサルからキスをしていたら、助監督から『リハではいいです』と言われ、すごく恥ずかしかった」と頬を赤らめた。また浜野は吉高との共演を振り返り「吉高さんとやりとりしたときはそれこそ強烈で、自分のなかに潜む野獣性というか、獣のような勢いが引き出されていくのを感じました」と照れ笑い。「熱い演技になっていると思います」と自信ものぞかせた。
映画について「常識に縛られず、自分だけのルールに従って生きていくヒロインを描きたいと思った」と監督。それを分かりやすく表現した設定が「5人の彼氏」だったそうだが、「最初は7人だったのですが、いろいろあって5人に絞りました(笑)。主人公のチエは勝ち気でワガママで、ともすると嫌われかねないキャラクターですが、それを吉高さんが、とてもステキな演技でかわいく演じてくれました」と吉高を絶賛。自身にも5股をかけられた経験があるのかという司会の突っ込みには「それはないんですけど、友だちには」と苦笑いしていた。
『婚前特急』は、携帯ドラマとして配信され好評を博した『婚前特急 −ジンセイは17から−』(09年)、『婚前特急 −ジンセイやっぱ21から−』(10年)に続く作品で、前田監督の劇場映画デビュー作。公開は2011年4月1日より公開される。
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