『最後の忠臣蔵』で大抜擢された桜庭ななみ、監督からの手紙に号泣！

2010.12.18

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『忠臣蔵』のその後を描いた時代劇『最後の忠臣蔵』が12月18日に公開初日を迎え、役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、杉田成道監督が丸の内ピカデリーで初日舞台挨拶を行った。

［動画］『最後の忠臣蔵』完成披露試写会舞台挨拶
 『最後の忠臣蔵』舞台挨拶で役所広司が記者に最後のお願い！

まずは登壇者が1人ひとり挨拶。役所は「去年の今頃はこの映画の撮影をしていました。1か月ほど前からは宣伝のために全国をまわり、本日やっと公開を迎えることができました。こんなにたくさんのお客様に見ていただいて本当に感謝します」と挨拶。杉田監督も「みなさんの拍手が、きっとこの映画を育てていくのではないかと期待しております」と感謝の意を述べていた。

その後サプライズで、キャスト3人にゆかりのある人物から寄せられた手紙が読み上げられた。役所へは、80歳を超えてなお第一線で活躍中の美術監督・西岡善信から。本作での役作りの難しさをねぎらい、「心に残る新しい時代劇の発見でした。ありがとう、役所さん」と書かれた手紙に、役所は「西岡さんには若僧の頃からお世話になっていた。この映画でまた一緒に仕事ができ、手紙もいただけて本当に幸せです」と話していた。

佐藤への手紙を書いたのは、70歳を超える大脚本家の田中陽造。佐藤は、27年前に田中が書いた『魚影の群れ』という作品に出演していたが、「あれから27年ですか。立派に成長されました。寺坂吉右衛門を工夫を凝らして演じ、つたない脚本を助けてくれました。ありがたく感謝しております」と読み上げられると、佐藤は「やはりありがたいですね。本当に嬉しいです」と感謝していた。

続く桜庭への手紙は、一緒に舞台挨拶に登壇している杉田監督からのもの。「1か月に及ぶ長い長い稽古の日々。寒い寒い撮影の2か月。随分と年の離れた大人たちのなかでただ1人、同年代の友だちもなく、緊張と孤独に打ち震え、暗闇を手探りで進んでいこうとしている君の姿は、あくまでも健気で美しく、僕ら大人たちの胸を打ちました。本当によくがんばりましたね」と書かれた手紙に桜庭は号泣。声を詰まらせながら「撮影に入って緊張したんですけど、監督に1か月間教えていただいたことを思い出すと、なぜかほっとしました。でも、私の誕生日に夜中の11時までリハーサルをされて『コノヤロウ！』って思って」と泣き笑いを浮かべると、場内からは温かい拍手が贈られていた。

最後に役所は、手紙を読み上げる演出について「全然知りませんでした（笑）。さすが杉田組だなとびっくりしました」と話すと、「杉田監督とキャストとスタッフとで一生懸命に作った作品。みなさんに楽しんでいただければ幸いです」と映画をアピールしていた。