テーラー 人生の仕立て屋
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テーラー 人生の仕立て屋

本格的なオートクチュールの世界を垣間見るようなデザイン画7点

テッサロニキ国際映画祭3冠を獲得し、世界中の映画祭で喝采を浴びた感動の映画『テーラー 人生の仕立て屋』が、9月3日に全国公開される。このたび、作品中に登場するウェディングドレスや紳士服、衣装などの制作過程がわかるスクラップブックが公開された。

・『テーラー 人生の仕立て屋』ソニア・リザ・ケンターマン監督インタビュー 不況で全てを失った孤独な男は、いかにして困難を克服し立ち直ったのか?

このたび公開されたスクラップブックのデザイン画は、全てこの映画のためだけに作られたもの。バラエティ豊かな生地の中から厳選され、洋服に落とし込まれていることがわかる。

ドレスはいずれも、作品の舞台となったギリシャの青空の下、海辺の街で映えるような色と柄で、満面の笑みを浮かべる女性たちの様子は見ているこちらも心が弾む。

テーラー 人生の仕立て屋

紳士服のデザインも東欧ならでは華やかかつ洗練されたデザインが興味をそそる。手で描かれたウェディングドレスや、 主人公ニコスがドレス作りの手ほどきを受ける隣人オルガ(タミラ・クリエヴァのドレスのデザイン画も、見惚れるほど美しい。

本作の全ての衣装デザインを手掛けたのは、広告や映画など多方面で活躍中のベルギー出身デザイナー、ジュリー・ルブラン。ソニア・リザ・ケンターマン監督とルブランは、本作品のドレス作りのために、アレキサンダー・マックイーンや三宅一生といった芸術性の高いデザイナーのドレスからインスピレーションを得たという。

テーラー 人生の仕立て屋

ディテールに至るまで綿密に仕立てられた洋服の数々。主人公ニコスを演じたディミトリス・イメロス自身はあまり洋服に頓着しない人だったようだが、これらデザインが画が示す誇り高きテーラー親子のスーツ、いま流行のファストファッションとは一線を画す制作過程は、オートクチュールの世界を垣間見るよう。本作品を鑑賞する楽しみがまたひとつ増えた。

・その他のデザイン画はコチラ!

“変わりたい”一心で、ウェディングドレス作りに取り組むスーツ職人

本作品は、寡黙なスーツ職人が、ウェディングドレス作りに人生を賭けるようになるヒューマンドラマ。

ニコスはアテネで1961年の創業以来36年間、高級スーツの仕立て屋を父と共に営んできた。だが、ギリシャを不況が襲うと、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父も倒れてしまう。崖っぷちに立たされたニコスは、手作り屋台で「移動式テーラー」を始めることに。しかし道端で高級スーツはまったく売れず途方に暮れていると、あるオファーが舞い込む。「ウェディングドレスは作れる?」──紳士服一筋だったニコスは、「変わりたい」との一心で、隣人の母子の助けも借りながら、世界にー着しかないオーダーメイドドレスを作り始めることに。青空の下、女性服の仕立てを学び、オーダーメイドのドレス作りを始めるが……。

『テーラー 人生の仕立て屋』は、9月3日に全国公開される。

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