男の子になりすます女の子の映画…鮮烈な印象残す映像の数々はスチールカメラで捉えていた!
#LGBTQ#カンヌ国際映画祭#キヤノン#クリステル・フルニエ#ジャンヌ・ディソン#セリーヌ・シアマ#ゾエ・エラン#ソフィー・カッターニ#トムボーイ#フランス映画#ベルリン国際映画祭#マチュー・デミ#マロン・レヴァナ#水の中のつぼみ#燃ゆる女の肖像
キヤノンEOS 7D「求められるしなやかさ、軽さに完璧に対応」
「女の子が男の子になりすます」という設定で、低予算のインディペンデント作品ながら本国フランスでの劇場公開時には30万人を動員する大ヒットを記録した映画『トムボーイ』が、9月17日に公開される。このたび、鮮烈な印象を残す場面写真が公開された。
・ママにばれないように…男の子になりすまして“新たな自分”を発見する10歳の女の子
今回公開された新たな場面写真は、ゾエ・エラン演じる主人公のロール(男の子・ミカエルになりすます)の目を奪われる表情のショットのほか、妊娠中の母(ソフィー・カッターニ)と優しい笑顔を交わすショット、父(マチュー・デミ)との静かなひととき、おしゃまな妹ジャンヌ(マロン・レヴァナ)のチュチュ姿などを捉えている。
また、太陽の光を感じる鮮やかな色の屋外のショットと、温かさやシックさを感じる暖色の屋内のショットの描き分けにも注目だ。
こうした数々の名シーンを生んだのは、撮影を担当したクリステル・フルニエ。セリーヌ・シアマ監督の長編デビュー作『水の中のつぼみ』や、本作品に続く『ガールフッド』でも撮影として参加した。
この『トムボーイ』の撮影では、本来スチールカメラであるキヤノンEOS 7Dが使用されたという。シアマ監督は「この映画が要求するしなやかさ、軽さなどに、完璧に対応したカメラでした。色がいいし、視野の深さが気に入っています。子どもの身長に合わせて撮影するのも容易でした。“今、ここで”という一面は、この映画にふさわしいものですね」と語っている。
自身、LGBTQであるセリーヌ・シアマ監督の名作
夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた先で“男の子”のふりをして過ごす10歳の女の子ロールの物語。
ロールは、新たに知り合ったリザたちに自分を男の子だと思い込ませることに成功。やがて、リザ(ジャンヌ・ディソン)とは2人きりでも遊ぶようになり、「ミカエル」としての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、互いの距離を縮めていく。やがて夏も終わり、新学期を迎える。果たして2人の関係は……?
シアマ監督は、デビュー作『水の中のつぼみ』が高い評価を獲得。本作品は、19年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した『燃ゆる女の肖像』に次ぐ長編2作目である。「前作とは別の方法を試したい」という志のもと20日間で撮影を行い、ベルリン国際映画祭でのプレミア上映では絶賛と共に迎えられ、テディ賞審査員特別賞を受賞。メディアからも「忘れがたい場面でいっぱい」(The Hollywood News)「アイデンティティーの探求、その冒険と落とし穴を描いたエポックな作品」(Los Angels Times)と賞賛された。
『トムボーイ』は、9月17日に公開される。
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