第67回ヴェネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞に輝いた『SOMEWHERE』。この映画のプロモーションのため、監督のソフィア・コッポラと主演のスティーヴン・ドーフが来日。1月19日にザ・リッツ・カールトン東京で記者会見に臨んだ。
・『SOMEWHERE』作品紹介
・[動画]『SOMEWHERE』来日記者会見/ソフィア・コッポラ監督、スティーヴン・ドーフ
映画のプロモーションとしては7年ぶりの来日となったソフィアは、「『マリー・アントワネット』の撮影でずっとパリに住んでいて、カリフォルニアに住んでいたときのこと思い出した。特に、(この作品の舞台となるホテル)シャトー・マーモントのことが次々と頭をよぎり、ジョニー・マルコという(本作の主人公の)キャラクターも頭に浮かんだので、脚本を書き始めた」と本作誕生までの経緯を説明。
また、初めて男性視点で撮ったことについて、「『マリー・アントワネット』がガーリーな映画だったので、今回はガラリと変わって男性視点から作ってみました」と話していた。
『SOMEWHERE』は、有名人である父親とその娘が過ごす数日間を描いた作品。巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督を父に持つソフィアにとって、自身の体験と本作のストーリーとの間に共通点はあるのか? そんな質問にソフィアは「私の少女時代と、この映画に登場する少女クレオの生活は随分と違う。私の両親は離婚をしていないし、私はハリウッドで育ったわけではない。とはいえ、有名な父親を持つことが若い娘にとってはどういうことかは私自身経験したつもり。その部分に関しては、実体験をもとに(脚本を)書くだけの自信はあった」と自身の体験を本作に反映させたことを明かしていた。
一方、娘のクレオ役を演じたエル・ファニング(ダコタ・ファニングの妹)と共演した感想を聞かれたスティーヴンは「エルは素晴らしい少女。女優としても素晴らしい」とべた褒め。それゆえか、「演じたマルコ同様、撮影が終わって(エルと)別れるときは悲しい気持ちになった。その後、電話してみようかなと思ったが、本当の父親がいるのに、ちょっとヘンだなと思って」と、結局電話をかけなかったよう。
それだけにヴェネチア国際映画祭で再会できたことは嬉しかったようで、「みんなでまた集まることができて良かった。そういう気持ちになれたのも、『SOMEWHERE』という作品が、普通の出演作とちょっと違って心に触れる映画だったから」と話していた。
また、子どもが産まれるなど、私生活での変化が本作に影響を与えたかと問われたソフィアは「影響していると思う。実際にこの映画の脚本を書く直前に最初の子どもを産んだ。そういった意味では、やはり子どもと親の関係というものが念頭にあって、この脚本にも反映されている」と語っていた。
『SOMEWHERE』は4月2日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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