猟奇殺人をベースに、家族の崩壊を超ブラックなユーモアで描いた衝撃作『冷たい熱帯魚』の特別試写会が、1月20日にビルボードライブ東京で行われ、本作を手がけた園子温監督と主演の吹越満、そして作品を大絶賛する三池崇史監督が、お酒を片手に大人のトークショーを繰り広げた。
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『冷たい熱帯魚』を「ここ何年かで驚くべき大傑作。日本映画の幅を広げてくれる圧倒的な作品」とべた褒めの三池監督が作品が作られた経緯について聞くと、園監督は「プロデューサーに作れって言われたから」と冗談めかして回答。実際に起きた事件をもとにした作品だが「事実というものには“だらしなさ”があるので、起承転結の“転結”の部分はフィクションにしたいと思いました」と、後半部分はオリジナルで作ったことを明かしていた。
吹越扮する気弱で実直な主人公が狂気へと突っ走っていく様が痛快ですらあるが、三池監督も「吹越さんが豹変した瞬間に(心を)鷲づかみにされました」と絶賛。吹越は「『冷たい熱帯魚』のオファーを受けたときはすごく嬉しかったです」と振り返ってから、映画の見方について「僕が演じた役を通して見るのが一番わかりやすいです。入門編ですね」と話していた。
三池監督は『十三人の刺客』で、園監督は本作で、昨年9月に開催された第67回ヴェネチア国際映画祭に出席。吹越は「去年ヴェネチア映画祭に行った日本人監督の2人がここにいるというのは、すごいことですよね」と興奮気味で、「2人の監督のうち、どっちの言うことを聞いていいのか迷います」と話し、笑いを誘っていた。
また三池は「やっぱり狂人が映画を作るべき。業界内じゃ生きづらい状況のなかで活躍している園監督が、今後どうなっていくのか楽しみです」とコメント。『愛のむきだし』や本作などパワフルな作品を連発する園監督への期待を口にしていた。
『冷たい熱帯魚』は1月29日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開される
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