DUNE/デューン 砂の惑星
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『2001年宇宙の旅』を初めて見た時のような衝撃の映像体験!

ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、伝説の小説「デューン/砂の惑星」を映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』が10月15日に公開される。それに先立ち、9月1日より開幕した第78回ヴェネチア国際映画祭で、現地時間の9月3日に本作品の記者会見とワールドプレミアが実施された。

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上映後には7分にもわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品だ」「『2001年宇宙の旅』を初めて見た時の感覚」「まったく新しい時代を立ち上げ、私たちを砂の惑星“デューン“とその先に連れていってくれる」といった数々の絶賛のレビューが相次いでいる。

ノマドランド』でアカデミー賞を席巻したことも記憶に新しいクロエ・ジャオ監督も、本作について、「ドゥニのようなフィルムメーカーが自分のビジョンをつなぎ合わせて、とても素晴らしく、とても映画的な何かを組み合わせることができるということに、私自身希望がもらえます。この映画体験にただただ圧倒されました」とコメントした。

ワールドプレミアに登場した主演のティモシー・シャラメは、いつもスタイリストをつけず自身でスタイリングするというファッションでも注目を集めた。巻き起こるティモシーコールにも笑顔で手を振り、ファンからの写真撮影に応じる神対応を見せた。

他にもゼンデイヤオスカー・アイザックレベッカ・ファーガソンジョシュ・ブローリンハビエル・バルデムチャン・チェン、シャロン・ダンカン=ブルースター、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタらキャストとドゥニ監督やハンス・ジマーらスタッフが華やかな衣装をまとって勢揃いし、ファンらから熱い声援を浴びていた。

DUNE/デューン 砂の惑星

同日に行われた記者会見には、ドゥニ監督のほか、ティモシー、ゼンデイヤらが参加。

ティモシーは本作への出演を「人生最高の栄誉」と語り、「ある意味、僕は導かれていかなければならなかった。これまで自分が経験したことのなかった規模のプロジェクトだったものの、4〜5ヵ月の撮影期間を通して、どこかの段階で、ここにいる人たち、アーティストたちすべてに精神的に寄りかかることができたのは幸運だった。全員がこれまで僕が素晴らしいと思った作品に出演していた俳優たちだ」と、彼の演じたポール・アトレイデスという役柄同様、撮影現場でもまわりの人々に導かれながら乗り切ったことを明かした。

ポールの夢にたびたび現れる謎の美女・チャニを演じたゼンデイヤも「ドゥニ監督については、彼は類稀なフィルムメーカーで、ずっと尊敬していた。デューンという豪華なパズルの一つのピースであることが最高に光栄。とても謙虚な気持ちになったし、特別な時間だった」と、撮影を振り返る。

ドゥニ監督は、本作品が「Filmed For IMAX」作品であることについても触れ、「もちろん今は誰にとっても非常に困難な時期で、安全第一というのは誰もが同意することだが、もし観客が問題ないと思ってくれて、安全な環境があるのなら、本作をぜひビッグスクリーンで見てほしい。本作はIMAXを思い描き、念頭に置いて設計、制作、撮影されているからだ。それはサウンドデザインにしてもそうだ。本作をビッグスクリーンで見てもらうというのはフィジカルな体験なんだ。本作を最大限没入感のある作品として設計するよう努めた。ビッグスクリーンというのは、私にとって映画の言語の一部なんだ」とアピールした。

本作における最大のチャレンジは? と質問されたドゥニ監督が「何よりも大変だったのは、 ティモシーの髪に対処し、それを極めることだった。あれは生き物だ。私はティモシーだけでなく、ティモシーのヘアスタイルの演技指導もしなければならなかった」とジョークで返し、ティモシーが照れ笑いする一幕も。

会場からは大きな拍手が沸き起こり、これまでにない映画体験に対する賛辞と、これから世界中で披露される本作品への大きな期待が寄せられていた。

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“映像化不可能”と言われたSF超大作に挑む

本作品は、10190年の砂に覆われた惑星“デューン”を舞台に、「メランジ」と呼ばれるスパイスを巡り、父を殺され全宇宙の未来を託されることとなった主人公・ポールの運命と、宇宙世界の混迷を軸にした壮大なSF映画。過去にも映画化にあたりアレハンドロ・ホドロフスキーがチャレンジして失敗、デヴィッド・リンチによるものも期待されたほどの評価は得られず、今回の映画化に期待が掛かっている。

『DUNE/デューン 砂の惑星』は、10月15日に公開される。

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