第83回アカデミー賞ノミネート作品発表、主演女優賞最有力はナタリー・ポートマン

『ブラック・スワン』
(C) 2010 Twentieth Century Fox. 
『ブラック・スワン』
(C) 2010 Twentieth Century Fox. 
『ブラック・スワン』
(C) 2010 Twentieth Century Fox. 
『ザ・ファイター』
(C) 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.
『インセプション』
(C) 2010 WARNER BROS.ENT.ALL RIGHTS RESERVED.
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』
(C) 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
『127時間(原題)』
(C) 2010 Twentieth Century Fox
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3』
(C) DISNEY / PIXAR
『トゥルー・グリット』
(C) 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
『ビューティフル BIUTIFUL』
(C) Menageatroz S. de R.L. de C.V., Mod Producciones S.L., Ikiru Films S.L.
ナタリー・ポートマン

第83回アカデミー賞ノミネート作品がロサンゼルスで1月25日(現地時間)に発表され、『英国王のスピーチ』が作品賞をはじめ最多12部門ノミネートとなった。

第68回ゴールデングローブ賞で『ソーシャル・ネットワーク』が最多4部門受賞

次いで10部門にノミネートされたのは、昨年のアカデミー賞主演男優賞に輝いたジェフ・ブリッジス主演の西部劇『トゥルー・グリット』。また、先のゴールデングローブ賞で作品賞、監督賞、脚本賞、音楽賞に輝いた『ソーシャル・ネットワーク』、レオナルド・ディカプリオと渡辺謙の共演が話題を呼んだ『インセプション』がそれぞれ8部門でノミネートされた。

大作が並ぶなか、インディーズ作品の『Winter’s Bone(原題)』が作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞で候補入りしているのも目を引く。

オスカー前哨戦の各映画賞で健闘していたのは『ソーシャル・ネットワーク』だったが、先週末に授賞式が行われた第22回アメリカ製作者組合(PGA)賞では作品賞にあたるダリル・F・ザナック賞を『英国王のスピーチ』が獲得。ゴールデングローブ賞では完全無視されたコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』が10部門で候補に挙がる大躍進を見せ、オスカー・レースはここに来て“本命作”が見えない混沌とした状態になってきた。

ちなみにPGA賞でダリル・F・ザナック賞を受賞した作品はそのままオスカー作品賞に輝く例が多く(過去20回中13回)、昨年の『ハート・ロッカー』もPGAとオスカーをW受賞している。

主演男優賞は、ゴールデングローブ賞受賞のコリン・ファース(『英国王のスピーチ』)が本命。ジェームズ・フランコ(『127時間(原題)』)は今年の授賞式MCに任命されているが、これでは司会どころではないかも。

主演女優賞は、ゴールデングローブ賞ドラマ部門受賞のナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)と同ミュージカル・コメディ部門受賞のアネット・ベニング(『キッズ・オールライト』)の対決になりそう。シリアスな作品を好む傾向のオスカーでは、ナタリーがやや有利か?

ゴールデングローブ助演賞は混戦の末、男女とも『ザ・ファイター』のキャスト(クリスチャン・ベイル、メリッサ・レオ)が受賞したが、オスカーでも混戦が予想される。

助演男優賞はジェフリー・ラッシュ(『英国王のスピーチ』)とマーク・ラファロ(『キッズ・オールライト』)に注目が集まりそうだ。

助演女優賞は、『ザ・ファイター』からもう1人、エイミー・アダムスが選出。ヘレナ・ボナム=カーター(『英国王のスピーチ』)など実力派が揃うなか、14歳のヘイリー・スタインフェルド(『トゥルー・グリット』)、オーストラリア作品『Animal Kingdom(原題)』のジャッキー・ウィーヴァーの存在も気になる。

外国語映画賞で『おくりびと』以来の候補入りが期待された日本の『告白』は惜しくも落選。また、期待が高まっていた『サマーウォーズ』も、長編アニメーション映画賞にはノミネートされなかった。

授賞式は2月27日(現地時間)にハリウッドのコダック・シアターで開催される。

主な候補一覧は以下の通り。

【作品賞】
『ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』
『127時間(原題)』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3』
『トゥルー・グリット』
『Winter’s Bone(原題)』

【監督賞】
ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』)
ジョエル&イーサン・コーエン(『トゥルー・グリット』)
デヴィッド・フィンチャー(『ソーシャル・ネットワーク』)
トム・フーパー(『英国王のスピーチ』 )
デヴィッド・O・ラッセル(『ザ・ファイター』)

【主演男優賞】
ハビエル・バルデム(『ビューティフル BIUTIFUL』)
ジェフ・ブリッジス(『トゥルー・グリット』)
コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)
ジェシー・アイゼンバーグ(『ソーシャル・ネットワーク』)
ジェームズ・フランコ(『127時間』)

【主演女優賞】
アネット・ベニング(『キッズ・オールライト』)
ニコール・キッドマン(『Rabbit Hole(原題)』)
ジェニファー・ローレンス(『Winter’s Bone(原題)』)
ナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)
ミシェル・ウィリアムズ(『ブルーバレンタイン』)

【助演男優賞】
クリスチャン・ベイル(『ザ・ファイター』)
ジョン・ホークス(『Winter’s Bone(原題)』)
ジェレミー・レナー(『ザ・タウン』)
マーク・ラファロ(『キッズ・オールライト』)
ジェフリー・ラッシュ(『英国王のスピーチ』)

【助演女優賞】
エイミー・アダムス(『ザ・ファイター』)
ヘレナ・ボナム=カーター(『英国王のスピーチ』)
メリッサ・レオ(『ザ・ファイター』)
ヘイリー・スタインフェルド(『トゥルー・グリット』)
ジャッキー・ウィーヴァー(『Animal Kingdom(原題)』)

【脚色賞】
『127時間(原題)』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3』
『トゥルー・グリット』
『Winter’s Bone(原題)』

【オリジナル脚本賞】
『Another Year(原題)』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』

【外国語映画賞】
『ビューティフル BIUTIFUL』(メキシコ)
『Dogtooth(原題)』(ギリシャ)
『In a Better World(原題)』(デンマーク)
『Incendies(原題)』(カナダ)
『Outside the Law(原題)』 (アルジェリア)

【長編アニメーション映画賞】
『ヒックとドラゴン』
『イリュージョニスト』
『トイ・ストーリー3』

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