ユタ州パークシティで開催されていたサンダンス映画祭が閉幕、ドレイク・ドレマスが脚本・監督の『Like Crazy(原題)』がドラマ部門グランプリ(審査員大賞)を受賞、主演のフェリシティ・ジョーンズも特別審査員賞に輝いた。アメリカ人男性とイギリス人女性の学生カップルが、彼女が不法滞在で国外退去になり、長距離恋愛を余儀なくされるというストーリーで、アメリカ人の大学生を『ターミネーター4』のアントン・イェルチンが演じている。
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ドラマ部門監督賞は、カルト教団を脱会した女性と家族の再生を描く『Martha Marcy Mae Marlene(原題)』のT・ショーン・ダーキン。ドキュメンタリー部門グランプリは、医師の幇助(ほうじょ)による尊厳死が認められているオレゴン州に暮らす、余命わずかの患者たちを追ったピーター・D・リチャードソン監督の『How to die in Oregon(原題)』が受賞した。
今年で30回目を迎えたサンダンス映画祭は、コーエン兄弟、スティーヴン・ソダーバーグらを輩出した新人監督の登竜門的存在であり、最近も『フローズン・リバー』、『プレシャス』といった珠玉作がグランプリを受賞。2作ともアカデミー賞候補となり、『プレシャス』でヒロインの母親を演じたモニークは昨年のアカデミー賞助演女優賞を受賞。昨年、ドラマ部門グランプリ受賞作の『Winter’s Bone(原題)』は2月27日発表の第83回アカデミー賞の作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞の4部門で候補になっている。つまり、サンダンス映画祭受賞作は翌年のアカデミー賞の行方を占う存在とも言えるのだ。気の早い話だが、来年の第84回アカデミー賞候補の一端が見えたかも?
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