実話を元に、日米双方の視点から太平洋戦争を描いた『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』が2月11日より公開となり、スタッフ・キャストがTOHOシネマズ 有楽座で初日舞台挨拶を行った。
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・不惑の竹野内豊と年女の井上真央がサプライズの誕生祝いに感激!
登壇したのは主人公・大場栄陸軍大尉を演じた竹野内豊をはじめ、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、阿部サダヲ、唐沢寿明、平山秀幸監督、そしてアメリカ人パートを担当したチェリン・グラック監督の計9名。
この日の東京は雪の舞うあいにくの天気だったが劇場には多くの人が詰めかけ、竹野内は「こんなに寒くて足場の悪いなか、お越しいただきましてありがとうございます」と挨拶し、たった今映画を見終えたばかりの観客に「いかがでしたでしょうか?」と問いかけると、大きな拍手。本作に強い思い入れを抱くという竹野内は、この好反応に「ありがとうございます。本当に嬉しいです」と笑顔を浮かべていた。
続いて司会から、タイトルにちなみ身の回りに起きた“奇跡”について聞かれた竹野内は、タイでのロケ中に井上が虫を食べたと話し「これは奇跡的だな、と(笑)」。すると井上が「違います。竹野内さんに食べさせられたんです(笑)」と、自ら率先して食べたわけではないと“真相”を説明し始めた。
先に現地入りしていた竹野内は、着いたばかりの井上と唐沢を、歓迎の意味を込めて屋台に連れて行ったそうで、井上曰く「すっごくキラキラしたお目々で虫を差し出して『美味しいよ』って言われて……。絶対食べたくないって思って、唐沢さんはもちろん食べなかったんですけど(笑)、この瞳にやられて食べてしまいました」と、瞳をキラキラと輝かせる竹野内の誘いを断り切れなかったと告白。味については「(揚げてあるので)油の味で、香ばしい感じでした」と苦笑い。一方、誘いを拒絶した唐沢は竹野内について「揚げた虫ばっかり食ってるんですよ」と暴露したが、竹野内は「そんなことないですよ」と笑顔で否定していた。
爽やかな竹野内と、彼に突っ込みを入れる唐沢のやりとりに笑いが絶えなかった舞台挨拶。最後は、竹野内と共に過酷なタイでのロケを乗り越えた“部下”たちが軍歌を歌いながら登場。このサプライズ演出に竹野内は驚きと感激が入り交じった笑顔を浮かべ、部下たちに最敬礼。代表者の長谷部浩幸が花束を渡そうとすると、竹野内は長谷部にガッチリと抱きつき、再会の喜びを全身で表していた。
最後の挨拶で竹野内は「ほんとうにビックリしました。みんなにまた会えて嬉しいです。この映画は彼らの存在無くしてはできなかった」と共演者に感謝の意を示した。さらに涙をこらえた様子で「1人でも多くの方々にご覧いただいて、戦争について考え、伝えていただくきっかけになれば」と熱い思いを口にしてから、「“尊ぶ”という心を忘れないで」と語りかけていた。
本作は40代男性や50〜60代の夫婦連れを中心としたシニア層と、竹野内や山田などキャストのファンと見られる若い女性など幅広い層の人々が鑑賞する好スタート。地方都市での動員も好調で、配給元の東宝では20億円の興行収入を見込んでいるという。
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