真田広之、ジョニー・デップを賞賛!「この作品をやろうとする情熱と勇気こそがユージン・スミスに相応しい」

#MINAMATA―ミナマタ―#アンドリュー・レヴィタス#ジョニー・デップ#ビル・ナイ#ユージン・スミス#加瀬亮#國村隼#坂本龍一#岩瀬晶子#浅野忠信#真田広之#美波

MINAMATA―ミナマタ―
(C)2020 MINAMATA FILM, LLC (C)Larry Horricks
MINAMATA―ミナマタ―
MINAMATA―ミナマタ―
MINAMATA―ミナマタ―

「この映画を通して知り得たことを未来に活かしていただけると」

ジョニー・デップ製作・主演で日本四大公害の1つ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミスを描いた『MINAMATA―ミナマタ―』が、9月23日に公開される。このたび、反対運動のリーダーを演じた真田広之のインタビュー映像と場面写真が公開された。

・次世代“カメレオン俳優”青木袖とは? 「10代のうちにジョニー・デップと共演できたことは貴重な財産」

真田は、ユージンを演じたジョニーについて、「ジョニーがこの映画をやると決めた情熱と勇気を称えたいし、その情熱と勇気こそがユージン・スミスを演じるにまさに相応しいと思います」と日本人キャストに囲まれながらひとり奮闘したその心意気を讃えた。

また、メイクを終えたジョニーがまさにユージンそのものに見えたと言い、撮影では実際にカメラにフィルムを入れて撮影していたと明かす。「ジョニーがどんな視点で自分たちを撮っていたのか、見てみたい。アドリブから現場のジョークから、ユージン本人のよう。脚本のユージンにライブの息吹を吹き込んでくれた。一緒に仕事ができて本当によかったと思います」と撮影現場を感慨深く振り返った。

観客に向けては、「エンターテインメントとして楽しんでいただいて、そして興味を持った方々が実際に起こった出来事やフッテージなどを見る機会につながって、学び直していただくきっかけになれば素晴らしいです。今世界中で起きている問題、起こりうることへの警戒、そして、起こってしまった時のケアの仕方を、この映画を通して知り得たことを、現代、未来に活かしていただけると、参加した者として何より嬉しい」と訴えかけた。

また、公開された場面写真は、チッソとの交渉に臨むシーンと、工場前での座り込みのシーン。ひとり立ち上がり鋭い眼光を放つヤマザキの姿からは、そのモデルのひとりとなった1999年2月に亡くなるまで水俣病患者救済運動の先頭に立ち「闘士」と呼ばれた川本輝夫を彷彿させる迫力がうかがえる。

MINAMATA―ミナマタ―

・その他の場面写真はコチラ!

写真家ユージン・スミスの最後のプロジェクトを描く

本作品は、熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とした日本四大公害病のひとつ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith)の実話に基づく映画。

ジョニーは、長年の憧れであるユージンの遺作となった写真集「MINAMATA」を基に、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がなければならない」と自ら製作、主演を努めて映画化した。その他の出演は真田のほか、國村隼美波加瀬亮浅野忠信岩瀬晶子ビル・ナイ監督はアンドリュー・レヴィタス音楽は坂本龍一

本作品の舞台は、71年のニューヨーク。あるときユージンは、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に侵され歩くことも話すこともできない子どもたち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターを切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る……。

ユージンは、アイリーンと水俣市に暮らしながら3年間にわたり水俣病の問題を取材し、75年にアイリーンと連名で写真集「MINMATA」をアメリカで出版すると、世界中で大反響を巻き起こす。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞した。

この原案となった写真集「MINAMATA」は長らく絶版となっていたが、9月7日に約40年ぶりに再出版された。

『MINAMATA―ミナマタ―』は、9月23日に公開される。

INTERVIEW