2月末に発表となる米国アカデミー賞に12部門でノミネートされている『英国王のスピーチ』。2月21日にこの映画のトークイベントがシネマート六本木で行われ、都知事選に出馬するのか国政を狙うのかで、その去就が注目されている東国原英夫・前宮崎県知事が登場した。
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最初の挨拶を終えるなり東国原前知事は、フラッシュをたき続けていたカメラマンたちに向かい「大丈夫ですか? 反射しませんか?」と自身のおでこを触りながら気遣い、客席を笑わせていた。
映画は、吃音があり上手くスピーチできない英国王が、その困難を乗り越えていく物語。そんな主人公同様、困難を乗り越えてきたのではと司会から聞かれた東国原は、「40歳で、ある不祥事を起こして謹慎になった」とイキナリ過去の過ちに触れると、「その頃は奥様も子どももいて、一家の大黒柱なのに仕事ができない。どうしようかと絶望の淵だった」と明かした。
その上で「小さい頃からお笑い芸人と政治家になることが夢だった。お笑い芸人はそこで卒業させてもらい、政治家を目指した。その夢であり目標が自分を救ってくれた」と話した。
続けて司会から、困難を乗り越えるほかにコンプレックスもあると思うがと尋ねられると、「私のコンプレックスってココですか?」と再びおでこを指さし、またまた笑いを取っていた。
その後、東国原前知事は、宮崎県知事になったばかりの頃のマクドナルド話を披露。「お昼を何になされますかと聞かれ、マックと言ったら、マック? 知事がですか? と聞かれた。知事がマックに行ったらダメなんですか。私が行きますよと言うと、いやいや滅相もございません。私が行きます」と買いに行ってくれたそう。
だが、信じられないことにハンバーガーは包紙を取り、お皿に乗せられて出てきた。「それも12時からお昼なのに11時に買いに行ってる。冷えたマックほどまずいものはない。コーラも(氷が)半分溶けてて、それが桐のお盆に乗って運ばれてきた。公務員の方たちはまじめなんでしょうけど、行政サービスを行っている割には、時間に間に合わなせなくてはいけないというのが優先で、温かいマックを食べさせてあげようという顧客満足度がゼロ。役所って住民目線とか言うけど、これではなかなかきめ細かいサービスができないと思った」と当時を振り返っていた。
その後、ロビーにて囲み取材が行われ、都知事選と国政、どちらに出馬するのかをさんざん聞かれた東国原前知事。「私は地方分権化を進めたいし、国の構造を変えたいと思っている。そのためには国と地方、その両方から挟み撃ちしていかなくてはならない」と話し、どちらに出馬するかに関しては、明言を避けていた。
『英国王のスピーチ』は2月26日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開される。
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