全米では、3日間で興収560万ドルの大ヒット
10月から11月にかけてジェームズ・ワンが製作・監督したホラー映画が2作公開される。
10月1日から公開される『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』は、実在する心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が遭遇した事件を映画化した『死霊館』シリーズの3作目。1981年、ウォーレン夫妻は少年デイビッドに取りついた悪魔祓いの儀式に立ち会い、彼は無事救われる。その後、少年の姉の恋人アーニーが家主を刃物で22回刺して殺す事件が発生。夫妻はアーニーに悪魔が乗り移ったと考え、デイビッドの家を改めて訪れて、事件解決の鍵を探す。シリーズの生みの親ワン監督は製作に回り、『ラ・ヨローナ~泣く女〜』のマイケル・チャベスが監督した。
・サイコパスな殺人鬼が斧でドアを破り顔を覗かせる…思わず飛び上がる“アノ”シーンへのオマージュ!
『死霊館』はウォーレン夫妻を主人公にした作品のほか、1作目に登場した呪いの人形アナベルや2作目に登場した邪悪な修道女を主人公にしたスピンオフ作品を製作して「死霊館」ユニバースを広げてきた。どの作品も世界中で大ヒットしている。
13年『死霊館』全米興収1億3740万ドル、世界興収3億1950万ドル
14年『アナベル 死霊館の人形』全米興収8430万ドル、世界興収2億5700万ドル
16年『死霊館 エンフィールド事件』全米興収1億250万ドル、世界興収3億22040万ドル
17年『アナベル 死霊人形の誕生』全米興収1億210万ドル、世界興収3億650万ドル
18年『死霊館のシスター』全米興収1億1750万ドル、世界興収3億6560万ドル
19年『アナベル 死霊博物館』全米興収7420万ドル、世界興収2億3130万ドル
21年『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』全米興収6560万ドル、世界興収2億200万ドル
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の興収は「死霊館」ユニバース7作の中で最低を記録した。コロナ禍で観客が映画館に行きづらかったことから、興収が伸び悩んだようだ。
一方、11月12日から公開される『マリグナント 狂暴な悪夢』はワンが原案・監督を務めた新作。主人公マディソンはガブリエルと名乗る殺人鬼による殺人を間近で目撃する悪夢に毎夜うなされる。やがて自身の秘められた過去が明らかになる一方、ガブリエルが彼女の元に忍び寄る。
全米では9月10日から公開され、3日間で興収560万ドルをあげる出足となっている。日本で公開されるホラー映画は残酷な描写があっても「R15+」が多い中、珍しく「R18+」。映倫のサイトによると「極めて刺激の強い殺傷出血、並びに肉体損壊の描写がみられ、標記区分に指定します」と記載されている。
近年のワン監督は『ワイルド・スピード SKY MISSION』『アクアマン』とホラー映画以外のアクション大作も手がけているが、ホラー映画への情熱は失われていないようだ。(文:相良智弘/フリーライター)
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