真後ろにいても気づかない…クラシック音楽に乗ってしつこく襲ってくる殺人鬼！なんともシュールな本編映像

#クォン・オスン #サイコスリラー #チン・ギジュ #ホラー #殺人鬼から逃げる夜 #韓国映画 2021.09.17

聞こえない被害者目線で殺人鬼から逃れろ！

韓国発の新時代の逃走＆サイレントスリラー映画『殺人⻤から逃げる夜』が、9月24日より全国公開される。このたび、特別映像が公開された。

・耳が聞こえない主人公視点…静寂に突如現れる殺人鬼に身もだえ！ SNSで話題のサイレントスリラー

特別映像は、ショパン「ノクターン第2番」に乗せて描かれる、耳の聞こえない目撃者のギョンミ（チン・ギジュ）と、一見好青年ながら実はサイコパスな殺人鬼のドシク（ウィ・ハジュン）による追走シーンだ。

ピアノの美しい旋律が流れる中、狂気を露わにしたドシクが執拗にギョンミを追い続ける。

坂道で、車道で、街中で、そしてついには家の中にまで迫りくる殺人⻤──耳の聞こえないギョンミは、彼が真後ろにいるのに気づくことができない。

名曲の後ろで響き渡る悲痛な悲鳴、命がけで走り続ける必死な息使い、獲物を追い詰めるのを楽しむ殺人⻤の歓声、そして滴り落ちる誰かの血……。

衝撃的で逼迫したシーンが畳みかけるように加速していく映像にゆったりとしたワルツ調のメロディが宛がわれ、“恐怖”を一層浮き彫りにする。『時計仕掛けのオレンジ』で凶暴性を発揮する主人公のアレックスが心酔するヴェートーベンのようにシュール。最後にひとこと流れる「しつこい…」とのテロップが可笑しい。

また、映像内では、スリルを高めるために「聞こえない」を視覚化したクォン・オスン監督の見事な演出も光る。音楽以外の音がほぼ遮断された状況の中、家に設置された音の警告灯が光ることで異変を察知するギョンミの姿や、車両に付けた騒音測定器が振れた直後にドシクが後部座席から現れる描写など、見る者までギョンミの恐怖を擬似体験できる仕掛けとなっている。

「視覚的に危険がどんどん迫っていることを表現し、ギョンミが感じる恐怖や緊張をそのまま観客に伝え、共有しようと思った。ドシクが近づいてくる音は聞こえない。家にあるすべての警報装置の点滅は、危機のシグナルであると同時に、ギョンミが身を守るための装置として活用しようと思った」とクォン・オスン監督は説明している。

・特別動画はコチラ！

爽やかなイケメンかと思いきや…殺人鬼と命がけの鬼ごっこ

本作品は、耳の聞こえないギョンミが帰宅途中に事件現場を目撃したことで連続殺人犯・ドシクの次のターゲットとなり、知恵と脚力で逃亡するホラー映画。監督・脚本は、本作品がデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスン。

ギョンミを演じたのは、韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、俳優へと転身を果たした『リトル・フォレスト春夏秋冬』のチン・ギジュ。恐怖に追い詰められながら、愛する家族を守るために殺人⻤に立ち向かい、命がけの⻤ごっこを繰り広げるパワフルな女性を好演している。

警察すらも手玉にとるスマートな表の顔と、殺人衝動を抑えきれない裏の顔を巧みに操る異色の連続殺人⻤・ドシク役には、韓国ホラー歴代2位の大ヒット作『コンジアム』で第39回⻘龍映画賞新人男優賞を受賞したウィ・ハジュン。グレーのスーツをパリッと着こなす爽やかなイケメン会社員という表の顔と、ゲーム感覚で人間狩りを楽しむサイコパスな連続殺人⻤としての裏の顔を見事に演じ分ける。

さらに、『ゴールデンスランバー』のパク・フンや、ギョンミの母親役を演じた『はちどり』のキル・ヘヨンなども顔を揃え、韓国トップ俳優の中の実力派キャストと新時代を担うフレッシュな俳優陣らの競演が実現した。

『殺人⻤から逃げる夜』は、9月24日に公開される。