6年ぶりの『007』シリーズ新作が10月1日に公開!
6年ぶりの『007』シリーズ新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が10月1日に公開される。25作目の節目であり、21作目『カジノ・ロワイヤル』(06年)からジェームズ・ボンドを演じてきたダニエル・クレイグが今作で最後となる。
1962年に『ドクター・ノオ』から始まった007シリーズは、新しいボンド役をカンフル剤とすることで人気を維持し続けてきた。ボンド史を振り返ると3人の新ボンド登場作品が転換点といえるだろう。
1人目は、8作目『死ぬのは奴らだ』のロジャー・ムーアだ。初代ショーン・コネリーはセクシーで野性味あふれるボンド像を確立して5作目まで続けたが、2代目ジョージ・レーゼンビーは存在感が薄く不評で6作目のみで降板。コネリーが7作目に限り復活を果たした。続くムーアはソフトでウィットに富んだ軽さを見せる新しいボンド像で人気を得る。この時46歳だったが、14作目『美しき獲物たち』まで7作品、なんと58歳までボンドを続けた。
2人目は、17作目『ゴールデンアイ』のピアース・ブロスナン。前任者ティモシー・ダルトンは15作目、16作目と2作で降板となり、その後の新ボンド選びやストーリー作りが難航し『ゴールデンアイ』まで6年間を要した。ブロスナンは洗練された英国紳士のイメージを持ち、どんな状況でも冷静さを失わず、時にユーモアを見せるボンド像が好評。20作目『ダイ・アナザー・デイ』まで続いた。
3人目は、21作目『カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグ。『ダイ・アナザー・デイ』では49歳だったブロスナンだが、クレイグは38歳とグッと若返った。『カジノ・ロワイヤル』の公開前、クレイグは初の“金髪”ボンドだったため否定的な意見が数多くあった。またブロスナンがボンド役に起用される前、テレビシリーズ『探偵レミントン・スティール』で既に有名だったのに対し、クレイグは『トゥーム・レイダー』『ロード・トゥ・パーディション』などハリウッドメジャー映画への出演はあったものの、知名度が低かったことも「ボンド役が務まるのか」という懐疑的な意見に拍車をかけた。
だがふたを開けてみれば、粗削りながら傷つきやすさを秘めたボンドが好評を博する。身体能力を生かした生身のスピーディー&リアルなアクションも高く評価され、シリーズの人気が再び上向いた。『ダイ・アナザー・デイ』の世界興行収入は4億3200万ドルだったものの、21作目『カジノ・ロワイヤル』が5億9900万ドル、22作目『慰めの報酬』が5億8600万ドル、そして23作目『スカイフォール』がシリーズ最高の11億900万ドル、24作目『スペクター』が8億8100万ドル。クレイグ版ボンドは世界的に受け入れられた。12年のロンドン・オリンピックの開会式ではエリザベス2世を会場にエスコートするボンド役として登場したことも世界的な人気の証明となった。
ちなみに日本での興行収入を見ると、『ダイ・アナザー・デイ』23.5億円、『カジノ・ロワイヤル』22.1億円、『慰めの報酬』19.8億円、『スカイフォール』27.5億円、『スペクター』29.6億円と、クレイグ版ボンドでは『スペクター』が最も高くなっている。
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