「笑える日を信じてのりきりましょう」沖縄映画祭で品川ヒロシが被災者にエール！

2011.03.19

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3月22日から本開催される第3回沖縄国際映画祭。そのプレイベント「エール、ラフ＆ピースカウントダウンフェスタ」が18日からスタートし、同日夕方から、品川ヒロシ監督作『漫才ギャング』のプレミア上映が宜野湾市民会館で行われ、品川監督とお笑いコンビ千鳥の大悟が登壇した。

・『漫才ギャング』上地雄輔インタビュー
・［動画］上地雄輔インタビュー

映画は、大ヒット作『ドロップ』に続く品川監督の第2作で、成功を夢見て突っ走るお笑い芸人の奮闘が描かれる。この日は予定されていたメインキャスト・佐藤隆太、上地雄輔、石原さとみの登壇がなくなり、代わりに、やはりキャストの大悟が急きょステージへ。大悟は「なぜ、お前なんだということは一回忘れていただきたい（笑）。できることからやっていきたいと思います。映画を見て元気を出してください」と挨拶した。

大悟と共に胸元に「私たちにも、できることがきっとある。」と書かれたTシャツ姿で登壇した品川監督も東日本大震災のことに触れ「今、本当に日本が大変な時期ですけれど、東北地方のみなさんの笑顔を取り戻したいという思いがあります。まずは義援金という形で、みなさんのチケット代や集まった収益金を、日本赤十字社を通して寄付したい。この映画が少しでも日本の元気につながれば」と挨拶した。

劇中では佐藤と上地による漫才シーンも登場するが、その出来映えを聞かれた品川監督は「100点！」と即答。大悟も「品川庄司さんの漫才に似てる。僕らよりよっぽど早いテンポ。ぜひM-1前に見て、勉強したかったと思うぐらい、いい漫才だった」と絶賛していた。

また、品川監督が恐縮しながら「今日は、上地雄輔や佐藤隆太、石原さとみちゃんに会えると思ってきた方もたくさんいると思いますが、作品の中ではたくさん見られますので（笑）。生では僕と大悟で」と話すと、詰めかけた約1000人の観客からは温かい拍手が。続けて監督は「みんなで元気出して東北の力になっていけたらと思います。ありがとうございました」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。

その後、ロビーに設置された被災者に向けたメッセージボードに品川監督が「東北地方のみなさままた一緒に声を出して笑える日を信じてのりきりましょう」、大悟が「みんなが笑えるように僕らもがんばります」とメッセージを書き込んだ。そして監督は報道陣に向け、「これから復興するためには、明るさがないといけないと思う。人と人との絆を大事にしながら、助け合うことを僕らも忘れずにいたい」と熱い思いを語っていた。

『漫才ギャング』は3月19日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開中。