柄本佑主演の映画『痛くない死に方』およびドキュメンタリー映画『けったいな町医者』が、10月に開催されるJapan Film Festival Los Angeles(以下、Japan Film Festival)で上映されることが分かった。またアンコール上映の依頼が殺到したことを受け、11月19日より日本国内の一部映画館で再ロードショーされることも発表された。
・『痛くない死に方』柄本佑インタビュー:在宅医師の成長を通じて問う在宅医療のあり方
長尾和宏「『死』は決してタブーでなく、自分自身の大きな課題」
『痛くない死に方』は、在宅医療のスペシャリストであり、実際に尼崎市で在宅医として活躍する長尾和宏の10万部突破の同名ベストセラーを原作に映画化。在宅医療に従事する河田仁(柄本)が、末期の肺がん患者・大貫敏夫との出会いをきっかけに「痛くない在宅医」としての道を邁進し、患者の人生に寄り添う様を描く。
『痛い在宅医』は、尼崎の町医者である長尾の日常を追ったドキュメンタリー作品。下町を舞台に生と死を見つける様子を描写する。
今回のJapan Film Festivalでの上映にあたって、『痛くない死に方』の原作者にして『けったいな町医者』の被写体である長尾は以下のようにコメントしている。
「『痛くない死に方』は在宅医療の理想と現実を描いた劇映画。一方、『けったいな町医者』は尼崎の町医者が提供する在宅医療を描いたドキュメンタリー映画。偶然ですがどちらも、慢性閉塞性肺疾患をベースにした肺がん患者さんが登場します。同じテーマに対して劇映画とドキュメンタリー映画が2本立てのような形で公開されるのは稀でしょう。ぜひ、さらに多くの方に見て頂き、2本を評論して欲しい。多くの方の評価を頂くことで、課題が多い日本の終末期医療が少しでも変わって欲しい。『死』は決してタブーでなく、自分自身の大きな課題です」
この両作は、2021年2月よりシネスイッチ銀座で3ヵ月というロングラン上映を行って全国公開していたが、アンコール上映の依頼が殺到。シネ・リーブル池袋などで11月19日より再ロードショー。耳が不自由な方向けにバリアフリー上映も実施予定だ。
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