シドニー・ルメット監督の死去に、M・スコセッシ、ウディ・アレンらが追悼コメント
名作『12人の怒れる男』などで知られるシドニー・ルメット監督が9日、ニューヨークの自宅で死去した。享年86死因は非ホジキンリンパ腫による合併症で同日午前3時40分、マンハッタンにある自宅で家族に看取られながら最期を迎えた。
・『その土曜日、7時58分』作品紹介
・[動画]『その土曜日、7時58分』予告編
1924年、フィラデルフィアのポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれ、家族で移住したニューヨークで、イディッシュ劇場の俳優だった父と共に4歳から子役として舞台に立ち、その後、舞台演出家を経て映画監督になった。
アカデミー賞10部門で候補になり、主演男女優賞、助演女優賞、脚本賞に輝いた『ネットワーク』(76年)、『セルピコ』(73年)、『狼たちの午後』(75年)といった社会派作品から『デストラップ・死の罠』(82年)のようなサスペンスまで幅広い作品を手がけた。
遺作となった07年の『その土曜日、7時58分』に主演したフィリップ・シーモア・ホフマンは、「俳優と共に映画を作ることを、彼ほど愛した人はいない。本物の師です。彼を尊敬しています。本当に寂しくなる」とコメント。ルメットと同じくニューヨークを活動拠点にしているウディ・アレンは「多くの俳優たちが彼の演出のもとで最高の演技を見せてきたことに、いつも驚かされ続けていました」と言い、同様にマーティン・スコセッシ監督は「1つの時代が終わった」とその死を惜しんだ。
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