巣ごもりに「暮らしを変える」ダイニング…採算度外視で2年半かけ開発!
キーワードは、「感動」「挑戦」「誠実」
コロナ禍による巣ごもり需要で、家の中の模様替えを検討する人が増えているという。とくに、ダブルワークの子育て世帯やDINKSなど、比較的若い人がインテリアショップに訪れるようになった。しかもスペースが限られる都市部においては、リビングのソファを省略してダイニングとちょっとしたワーキングスペースを確保しようとする傾向が見受けられる。食事と対話そしてテレワークと、家での大半を過ごす長時間を、できるだけ心地よく過ごせるダイニングシステムが求められているのだ。
そんなニーズに応えるように、デザインの根本から考え抜いた椅子とテーブルが登場した。匠工芸の「CRAFT CHAIR」「CRAFT TABLE」である。
北海道大雪山の麓にある匠工芸は、デザイナー小林幹也と本格的に家具作りで協働してから12年になる。この2つの「CRAFT」は、改めて匠工芸の企業理念と向き合い、2年半をかけて製品作りに取り組んだ力作だ。
匠工芸の企業メッセージは、「つくっているのは、心地です」。椅子やテーブルといったモノを作りながらも、職人としてはその先に伝わる「心地」を作っているという自負で家具作りをしているという。
そして企業理念は、「心に届ける」。ユーザーはもちろん、関わる人全てを幸せにし、これまでとは違う豊かな生活の価値を届けたいという思いが込められている。
そこで今回の2つの「CRAFT」作りでは、「感動」を与えること、そのために「挑戦」を心掛けること、使う人の気持ちを考え「誠実」なものづくりに取り組むことの3つを柱に据え、チームで議論を重ねたという。
その結果、コストや作りやすさを一旦度外視し、座り心地、使いやすさ、形の美しさといったプロダクト本来が必要とするデザインを最優先に突き詰めて形にした。まさに、妥協しないものづくり、自分たちが心から良いと思える商品にしたかったという強い思いが表れている。
体に吸い付くようなCRAFT CHAIR
まず「CRAFT CHAIR」は、360度どこから見ても美しい形、身体との一体感を追求した逸品。
身体が触れる箇所は全て曲面になっており、吸い付くような座り心地を実現した。見た目の美しさもさることながら、何よりしっとり馴染む手触りが素晴らしい。
匠工芸ならではの職人の技術を活かし、直線的な部分をなくして細部の面形状にまで吟味を加えたことで、重厚感と優しさが共存する佇まいが印象的なフォルムになった。座面の裏面は取り外し可能なパネルで仕上げ、メンテナンスを容易にしているのも“優しい思いやり”の表れである。
どんな椅子とも組めるCRAFT TABLE
一方の「CRAFT TABLE」は、「CRAFT CHAIR」のみならず様々な椅子と合うように、できる限りニュートラルであることを意識してデザインされている。
ただ、脚部と天板の接合部がすっきりと見える設計とすることで軽快感を出したり、天板の縁や四隅、脚部を匠ならではの技で曲面に仕上げた箇所は、小林らしい優しさと個性を醸し出しており、「CRAFT CHAIR」のもつシンプルで柔らかいフォルムとの親和性も高めているように思う。
匠工芸の新商品「CRAFT CHAIR」と「CRAFT TABLE」は、7月にオープンしたばかりの匠工芸の直営店「匠工芸 YOKOHAMA」(神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央6-1 サウスウッド3F、センター南駅すぐそば)、小林幹也のセレクトショップ「IMPLEMENTS himonya」(東京都目黒区碑文谷5-29-8モナーク柿の木坂1F)、柿ノ木坂匠 目黒通り店(東京都目黒区下目黒4-11-21-1F)、ほかで9月より展示・販売中だ。
(文:fy7d)
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