伝説の女子高生劇団「羅針盤」に起こった悲劇を描いた青春ミステリー映画『少女たちの羅針盤』。その完成披露試写会が4月13日に有楽町朝日ホールで行われ、キャストの成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有、黒川智花と、主題歌を担当した矢沢洋子、長崎俊一監督が登壇し、舞台挨拶が行われた。
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この日、「羅針盤」のメンバー(成海、忽那、森田、草刈)が久しぶりに揃ったことについて成海は「ロケでは毎日一緒に生活をしていて、撮影が終わっても稽古(で一緒)だったので、スケジュール的にも大変でした。けど、そうやって4人で一緒の時間を過ごせたからこそ『羅針盤』が画面に出ていると思います」とコメント。出演者の1人で、司会をつとめる前田健から「軽い合宿みたいなノリ?」と尋ねられると、「一共演者っていう以上に、劇団『羅針盤』って感じでした」と共演者との絆の深さを表現していた。
続く忽那も、印象に残っていることを聞かれて「ずっと4人でいた気がします」とコメント。「撮影前に都内でリハーサルを行い、それから現場に入ったんですけど、こんなに4人で過ごして飽きないのかなっていうくらい、ずっと4人で仲良く時間を過ごしていました」と振り返っていた。
また森田は、4人で過ごすことが多かった理由について「4人のシーンが多かったから」と説明。撮影後もホテルの一部屋に集まることが多かったそうで、「私の部屋とか勝手にたまり場みたいな感じになって(笑)、寝るとき以外は4人でいたと思います」と語った。
さらに森田は、撮影中に温かいご飯を地域のお母さんたちが炊き出してくれたことについて、「学校で並びながら(料理を)取っているのが本当に学生気分。給食じゃないけど、すごく楽しかったです。カレーとハヤシライスのどちらかを選べるのですが、選びきれなくてハーフ&ハーフにしてもらいました」と話していた。
一方、この映画を「お父さん(草刈正雄)はご覧になったか」と前田から聞かれた草刈は、「まだ見ていませんが、家族みんなで映画館に見に行こうかなという話は出ています」と回答。
その草刈の姉を演じた黒川は「姉妹役の2人の仲の良さが画面を通して伝わったんじゃないかなと思います。撮影が終わってからも一緒に遊びに行ったりして、可愛いな、こういう妹がほしいなと思いました」と語った。すると前田もすかさず「私もほしいです」とコメント、観客を沸かせていた。
また、主題歌を担当し、矢沢永吉を父に持つ矢沢は「(曲を)作る前に2度ほど見させていただき、時間をかけて作り込んだ。少女たちの葛藤や、未来に対する希望を全面に押し出していきたいと思っていたので、レコーディングの直前まで歌詞を変えたりした。時間をかけた甲斐があって、映画にピッタリの素晴らしい作品ができたと思う」と自信をのぞかせていた。
最後に長崎監督が「若い女優さんたちの存在感やパワーを感じて、元気になってもらえれば」と映画をアピール。「この映画を面白いと思ったらお知り合いの方に伝えてほしいが、ミステリーなので、くれぐれも犯人は言わないでください」と結末は言わないように促していた。
『少女たちの羅針盤』は4月23日より広島にて先行公開。5月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開となる。
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