1966年1月2日に放送がスタート。初回視聴率32.2%、最高視聴率36.8%を記録するなど、子どもたちを中心に圧倒的な支持を集めた『ウルトラQ』が、誕生から45年の歳月を経て、最先端技術を駆使してフルカラー化。『総天然色ウルトラQ』として甦ることとなり、そのプレス発表会見が4月14日に秋葉原のUDX THEATREで開かれ、同ドラマに出演していた佐原健二、西條康彦、桜井浩子と、飯島敏宏監督らも登壇した。
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本作は、万城目淳(星川航空パイロット)、戸川一平(パイロット助手)、江戸川由利子(毎日新報報道カメラマン)の3人が、毎回不可思議な事件に遭遇していくというもの。
万城目役を演じた佐原は、今回のカラー化について、「(最初に見たときに)大変きれいだったが、その次に見たときは、益々きれいになっていて素晴らしいと思った」とコメント。戸川役の西條は「カラーになるなんて夢のような話。最初は嘘だろうって言ってたのが本当になって、喜んでいます」と話し、江戸川役に扮した桜井は「カラーになったら由利ちゃんが可愛いので、カラーの由利ちゃんをもう1回ご覧になっていただければ」と話していた。
カラー化で大切なのが、カラー写真などの資料。だが、そうした資料が決して多くないなか、桜井が当時の服装の色などをよく覚えていたことが、カラー化ではかなり役だったそう。それにしても、なぜ詳しく覚えていたのか? その秘密について桜井は「ほとんど衣装が自前だったから、とてもよく覚えている」と明かしていた。
また、放送が始まった頃の様子を尋ねる質問に、佐原は「新聞で3人の動きがフランス映画的ですごく良いと書かれた。それが褒めていただいたなかで一番嬉しかったこと」と回答。
監督は「当時、子ども番組は業界でジャリ番組と言われ、私も『ウルトラQ』が子ども番組ということで、ちょっと抵抗があった。ところがオンエアが始まったら、大学のときの同級生の女性たちがお母さんになっていて、お子さんを連れて円谷プロの怪獣倉庫にたくさん押しかけてきた。何となく胸を張りたくなるような思いがあった」と振り返っていた。
一方、西條は「家を出て駅まで歩いていくと、何か後ろが賑やか。(振り返ると)子どもたちがカルガモみたいにチョコチョコくっついて来ていた」と、当時の熱狂ぶりを表すエピソードを披露すると、紅一点の桜井は「由利ちゃんを演じて、随分とモテるようになりました」と語り、満面の笑みを浮かべていた。
『総天然色ウルトラQ』はブルーレイとDVDでリリース。8月26日に『BOX I』が、2012年1月に『BOX II』が発売予定だ。
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