鉄道ファンが485系の解体部品プレゼントに興奮! 前田航基はお目当てを入手できず…
「九州新幹線の全線開通の日、上り下りの一番列車同士がすれ違う瞬間に奇跡が起こる!」そんな噂を信じ、小さな冒険へと踏み出した子どもたちの姿を綴った心温まる映画『奇跡』。この映画にまつわるイベントが、4月12日に福岡県の門司港にある九州鉄道記念館で行われ、是枝裕和監督、主演をつとめた子どもお笑いコンビ“まえだまえだ”の前田航基と前田旺志郎、そして主題歌を担当したくるりの岸田繁が登場。トークショーを行った。
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この日は、九州新幹線の全線開業に伴い運行を終了した定期列車485系の解体部品がプレゼントされるということで、会場には抽選で選ばれた鉄道ファン50人も参加し熱気と興奮が渦巻いていた。同じく鉄道ファンだという岸田は「電車も好きだし、映画も好きだし、485系も大好きな電車なので、ワクワク大興奮で来ました」と興奮気味。「415系がそんなに出てこなかったけど、817系とか新幹線とかが出てきて、描かれ方も過剰な演出がなくてよかった」と鉄道ファンならではの感想を口にしていた。
一方、本作で映画初主演したまえだまえだの兄・航基は、「撮影は本当に楽しかった」と振り返ってから、鉄道ファンに向け「良い部品、持って帰ってください。僕は余ったらもらえるらしいけど、欲しいものがなくなると寂しいので秘密にしておきます」と挨拶。実は航基のお目当てはエンブレムで、結局、彼の元には残らず、少々落胆気味だった。
また弟の旺志郎は、「監督はとても優しくて、思い出、たくさん! 休み時間もずっと楽しかった」と言ってから、是枝監督に「ねっ!」と念押し。「撮影中はSL人吉を見たことがあって、すごく格好良くて印象に残っている」と振り返った。
また、自身も鉄道好きという是枝監督は「九州新幹線をテーマにした映画の話をいただいたとき、子どもの話にしようと思った。最初男の子と女の子が出会う話にするつもりだったけど、この兄弟に会って、全部脚本を変えて兄弟の話にしちゃった。あまりに魅力的で。僕の映画は暗いほうが多いけど今回は前向きな話になったと思う」とアピールしていた。
『奇跡』は6月11日より新宿バルト9ほかにて全国公開。また、九州では6月4日より先行公開される。
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