もんぺ姿から一転、21世紀の女性に大化けした20人の女性に堺雅人もびっくり!

写真左から佐々部清監督、浅田次郎、堺雅人、福士誠治、八千草薫
写真左から佐々部清監督、浅田次郎、堺雅人、福士誠治、八千草薫
写真左から佐々部清監督、浅田次郎、堺雅人、福士誠治、八千草薫
『日輪の遺産』より。左から堺雅人、中村獅童、福士誠治
(C) 2011「日輪の遺産」製作委員会

終戦間近に「マッカーサーの財宝を秘密裏に隠匿する」という密命を下された3人の軍人たちを描いた『日輪の遺産』。この映画の完成報告記者会見が4月19日にスペースFS汐留で行われ、キャストの堺雅人、福士誠治、八千草薫と、佐々部清監督、浅田次郎(原作者)が登壇した。

[動画]『日輪の遺産』完成報告会見/堺雅人ほか

主人公の真柴少佐役を演じた堺は「原作や脚本を読んだときはもちろん、現場でも、完成作を見たときも、自分では上手く理解できないくらいの壮大な作品に参加させていただいたことを実感した。見終わった後に、何かを感じることのできる作品だと思う」と挨拶。

役づくりでは「軍人だからと決めつけて演じたくないと思っていた。資料で調べても、生活者としての姿が見えにくいのが軍人。そのなかで、何とかわかることから手を付けていく。わからないのにわかった振りだけはしないようにしようと心掛けた」と軍人役の難しさについて語っていた。

小泉中尉役を演じた福士も「未来の世界を見通すほど頭のいい役だったので、セリフも難しく、小泉という人物やセリフの理解度を高めるのが大変だった」と苦労を述べていた。

また、八千草は「ラストシーンは今思い出しても涙が出ます。私は学徒動員に参加して、断熱材の機械作りや軍服のボタン付けなど、授業のない1年を過ごしていますから、当時のことが思い出されてなりませんでした」と自らの戦争体験に重ね合わすと、「質問とは異なりますが、この作品に出てくる財宝が本当にあったら、被災地の人たちにとってどれだけ助けになるかを考えたりしました」と東日本大震災の被災者に対する気遣いをみせていた。

本作には、真柴少佐らの極秘任務を遂行するため、勤労動員として呼集される20人の少女たちが登場する。彼女たちについて佐々部監督は「哀しさを出したかったので、今どきではなく、昭和の雰囲気のある子をキャスティングした。撮影に入ってからは、助監督が教官となり、歩き方から食事の仕方まで当時の状況を全て叩き込んで撮影に臨んだ。現場に入ったときは、キャストのみなさんから『彼女たちはどこから連れてきたの』と言われました(笑)」と裏話を披露。

一方、堺は「20人の少女たちの真っ直ぐな目に応えてお芝居するのはすごいプレッシャー。彼女たちの前であんまり大笑いもできず、真柴という役を演じる前に、俳優・堺雅人を演じていたくらい」と撮影を振り返ると、「1度、食事をご一緒する機会があったが、今までもんぺ姿だったのに、急に21世紀の女性になった」と、戦時中の女性に大化けしていた彼女たちに驚かされたことを明かしていた。

『日輪の遺産』は8月27日より、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開となる。

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