下町の印刷所を舞台に、一見、平和な家族が、流れ者の来訪を機に変化していく様子を描き、2010年の東京国際映画祭「日本映画ある視点部門」で作品賞に輝いた『歓待』。この映画が4月23日に公開となり、キャストの山内健司、杉野希妃、古舘寛治、ブライアリー・ロング、オノエリコ、兵藤公美と、深田晃司監督がヒューマントラストシネマ渋谷で行われた舞台挨拶に登壇した。
・[動画]『歓待』初日舞台挨拶
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山内は「(この作品が)あちこちの国際映画祭で上映され、行く先々でお叱りを受けます」と謎の告白。実は、劇中で山内の妻役を杉野が演じていることに関して「なぜ、私の妻役が美しく若いのか、と」言われるそうで、「その答えを探してみていただきたい」とコメント。
古舘は「(舞台挨拶で)何を喋ろうかと思い、ものすごいロングスピーチを用意してきたが、そういう雰囲気でもないので、またの機会にしたい」と笑いを誘うと、プロデューサーもつとめる杉野は「1年以上この作品に付きっきりでやって来たので、初日を迎えることができてホッとしています」と笑顔を見せていた。
この映画は海外の映画祭からも引っ張りだこで、70以上の映画祭から参加オファーを受け、すでにロッテルダム国際映画祭などで上映されている。そうした海外での反応について深田晃司監督は「欧米のお客さんは、素直に笑ってくれる」と話すと、笑いのツボについては「(日本と)基本的にそんなに差はないが、日本人が5だとすると、同じところで(欧米人は)15とか30で笑う感じ」と大きな笑いが起こっていることを明かしていた。
また、数多くの舞台のほか、映画『マイ・バック・ページ』(5月28日公開)で妻夫木聡演じる記者の先輩役を演じるなど、映画出演も多い古舘に対し、司会が両者の違いを質問。これに古舘は「演劇は稽古時間が長いので、じっくりといろいろなことを試せる。映像はそういう時間がないので、瞬発力が求められる。だからこそ僕は、瞬発力を生かした演出をする監督がベストじゃないかと思う」と回答。
司会が、そこまで言われたら聞かないわけにはいかないと本作の深田監督の印象を尋ねると、古舘は「監督は僕の言うことに、まったく楯突かないので非常にやりやすかった」と明かして、会場を沸かせていた。
最後にひと言を求められた杉野は「今日という日を迎えてすごい不思議。本当なのかなと言う気もしますし、手放すのが嬉しいんだけどちょっと寂しいような感じ」と親にも似た心境を吐露。だが、すぐにプロデューサーの顔に戻り、「でも、みなさんに届けるからにはたくさんの方に見ていただきたいので、ぜひみなさん、『乾杯』というときに『歓待』と言って、広めていただければ」とダジャレ混じりに映画をアピールしていた。
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