9月の映画興収1位は『マスカレード・ナイト』、43.8億の『東京リベンジャーズ』抜く可能性も!
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緊急事態宣言の影響で苦戦も、堅調に集客
9月公開作1位は『マスカレード・ナイト』(18.5億円)。製作元のフジテレビ系列では前作『マスカレード・ホテル』や特番を放送したり、主演の木村拓哉と長澤まさみが中心となりフジテレビ系『VS魂』、TBS系『櫻井・有吉THE夜会』といったバラエティ番組に出演してPRに務めた。公開後の9月23日には公開記念舞台挨拶&全国同時生中継を実施してさらなる集客を狙った。
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シネコンでの上映回数は、通常が1日5回のところ、公開1週目は10回以上上映するところが目立った。新作公開が増えた23日からは10回以上上映するシネコンは減ったものの、5回以上の上映が続いた。
前作は公開後10日間で18.9億円だったが、本作は18.5億円。緊急事態宣言が出ている東京、大阪、愛知、福岡などのシネコンでは座席を1席ずつあけて販売しており、興行への影響は出ているもようだが、堅調に集客している。このままのペースで興収を伸ばせば前作の総興収46.4億円に迫れそう。また今年公開の邦画実写では『東京リベンジャーズ』の43.8億円が最高だが、これを上回る可能性は十分ある。
2位『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(8.8億円)は、7月公開『ブラック・ウィドウ』に続くマーベル新作だ。『ブラック・ウィドウ』は動画配信サービス「ディズニー+」で同時配信(追加支払いのプレミアアクセスでの配信)されることを嫌がり、TOHOシネマズなど一部のシネコンでは上映されず興収が伸び悩んだ。『シャン・チー』は同時配信されないことから全てのシネコンで上映されており、ディズニー配給作品としてはコロナ禍以降初めての興収10億円超えが期待される。
3位『科捜研の女 -劇場版-』(4.5億円)は99年から放送されている長寿ドラマ初の劇場版だ。(文:相良智弘/フリーライター)
[2021年9月公開作ランキング]
1位『マスカレード・ナイト』18.5億円
2位『シャン・チー/テン・リングスの伝説』8.8億円
3位『科捜研の女 -劇場版-』4.5億円
(9月26日時点。ムビコレ調べ)
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