中谷美紀、『阪急電車』初日舞台挨拶で突然の感涙

2011.04.30

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前列左から宮本信子、中谷美紀、戸田恵梨香。後列左から谷村美月、芦田愛菜、南果歩、有村架純

前列左から阪急電車の車掌、宮本信子、中谷美紀、戸田恵梨香。後列左から三宅喜重監督、谷村美月、芦田愛菜、南果歩、有村架純

宝塚から西宮北口まで片道15分間のローカル線に乗り合わせた人々の触れ合いを描いた『阪急電車片道15分の奇跡』。この映画が4月29日より公開となり、キャストの中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜と三宅喜重監督が、TOHOシネマズ日劇で初日舞台挨拶を行った。

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最初に挨拶した中谷は、スタッフ・キャストに恵まれ、関西の人々の支援を受けながら製作できたことへの感謝を笑顔で語り始めるも、感極まったのか、途中から涙声に。客席からの「頑張れ！」という声援を受け、「今、震災で日本中が疲弊していると思いますが、（この映画を通じて）日本中に温かい思いを届けたいとただただ願っています」と声を震わせた。

新たな一歩を踏み出す人々の姿が綴られている本作。その内容に絡め、「今、新たにスタートさせたいこと」を聞かれた中谷は「新緑の嵐山で保津川下りをするのが夢です」と回答。続いて戸田は、「去年、スキューバダイビングを始めて、ライセンスを2つ取ったので、今年もまた、石垣島や宮古島のほうに行って潜りたい」と目を輝かせた。

一方、春先からかぎ針編みを始めたという南が「編み始めたら止まらなくて、マフラーを7本くらい編んじゃいました」と話すと、客席からは驚きの声。今は夏用にコットンやシルクのマフラーを編んでいるそうだが、「家族はもういらない！って」と苦笑いしつつも「でも、編み続けます」と宣言していた。

この春、小学校に入学した芦田は「1年生になったので、朝、1人で目覚まし時計で起きたい」と抱負を口に。司会が学校生活について尋ねると、「楽しいです！」と元気よく答えてから、国語と図工が好きだと教えてくれた。

さらにこの日は全員に、「あなたにとっての『阪急電車』とは？」という質問も投げかけられた。三宅監督は「しあわせな時間」と答え、「撮影は本当に大変だったのですが、充実したいい時間を過ごせた」と振り返った。

谷村は「通学」と回答。学生時代、通学で阪急電車を使っていたと明かし、「なので、映画に関われて良かったと思います」と話していた。また有村の答えは「力」で、「この作品はみんなの力が合わさった作品だから」と説明。ひらがなで「であい（出会い）」と書いたのは芦田。「ここにいらっしゃる大先輩の女優さんたちと一緒にお仕事できて嬉しかった」と笑顔で話すと、客席にも笑顔が広がっていた。