「花と蛇」などで知られる官能小説の第一人者・団鬼六死去

昨年8月の『花と蛇3』初日舞台挨拶に登壇した際の団鬼六
昨年8月の『花と蛇3』初日舞台挨拶に登壇した際の団鬼六
昨年8月の『花と蛇3』初日舞台挨拶に登壇した際の団鬼六
団鬼六(中央)。その右は小向美奈子

日本の官能小説の第一人者として知られる団鬼六(本名:黒岩幸彦)が、5月6日午後2時6分、胸部食道がんのため順天堂大学病院で亡くなった。享年79歳。

団は1931年滋賀県彦根市生まれ。関西学院大学法学部卒業後、57年に「親子丼」で文藝春秋オール新人杯に入選。バーを経営したり、教師をしたりしていたが、60年代に「花と蛇」が人気を博し、官能小説の第一人者となる。

その「花と蛇」は、谷ナオミが主人公の静子を演じた74年版を皮切りに、これまで幾度となく映画化されてきた。21世紀に入ってからは、杉本彩が2度に渡り静子役で主演。昨年8月には小向美奈子が主人公の静子を演じた『花と蛇3』が公開となり、初日には原作者の団も舞台挨拶に元気に登壇。作品の感想を聞かれ「静子役の小向さんがすごく良かった。今までの女優にはSMの気がなかったが、彼女にはある。僕は目を見たらわかる」と話し会場を沸かせていた。

また団は、ブログやツイッターもやっており、4月18日更新のブログでは東日本大震災に触れ、「東北にもこれから桜が咲くだろう。どんなに寒い冬でも必ず春が来るように、必ず桜は咲くように、どんなに辛い時でも、必ず日は昇る。津波や、放射能に侵された地にもやがて鳥が種を運び、花を咲かすだろう」とエールを送っていた。

なお、通夜は5月15日18時より、葬儀・告別式は5月16日11時から、増上寺光摂殿にて行われるという。

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