「白鳥の湖」のプリマに大抜擢された主人公が、純粋で無垢な白鳥のみならず、妖艶で邪悪な黒鳥をも演じるプレッシャーから次第に精神のバランスを崩していく姿を描いた『ブラック・スワン』。ナタリー・ポートマンが本年度アカデミー賞主演女優賞に輝いたことでも話題のこの映画の公開を目前に控え、5月8日に青山スパイラルホールで、土屋アンナが登場するファッションショーが行われた。
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この日のショーは映画のテーマに合わせ、土屋らモデルたちが白鳥と黒鳥をイメージした衣裳を身につけるというもの。映画のテーマカラーに合わせ、白か黒の衣裳を身につけ来場した約170人の観客を前に、短い時間で白鳥から黒鳥に変身しランウェイを歩いた土屋らには、惜しみない拍手が送られていた。
その後、行われた囲み取材で、白鳥と黒鳥に扮した感想を聞かれた土屋は「(白と黒という)真逆を演じるのって楽しくて刺激的。こういう短時間で、自分のなかにある静と動を(モデルとして)演じさせてもらい、すごく楽しかった」とコメント。
映画については「『白鳥の湖』というと絵本の世界。黒鳥のイメージが自分になかったが、(この映画を見て)黒鳥の存在感が大きくなりイメージがガラッと変わった。ナタリー・ポートマンのイメージも、表現力のある、素晴らしい人なんだと変わった」と感想を述べると、「すごく面白かったけど、本当に恐い!」と話していた。
また、自分自身は白鳥か黒鳥かとの質問には、「見ている人が決めるもの。わかんない、家だと白鳥かも知れないし」と話しつつも、「いや、黒鳥だな」と、自身を黒鳥だと思っている様子。
さらに、今後、ウェディングドレスを着る機会があったら、白と黒のどっちを着たいかと聞かれると、「そこは白でしょう。子どもの頃からの夢だからね。でも、黒も美しいので両方着たい」と回答。本作のヒロインはプレッシャーに押しつぶされそうになるが、プレッシャーを感じることはと尋ねられると、「(感じることは)あるけど、感じないようにしている」と答えていた。
この日は母の日でもあり、2児の母でもある土屋には「お子さんから直して欲しいと言われるところは?」との質問も寄せられた。これに土屋は「あんまりないのよ!」と嬉しそうに回答。「お母ちゃん面白い」と言われるそうで、「今日は寿司でも頼むかなって思ってます。さっき、『寿司でいい?』って(子どもに)聞いたら、『いいよ』って言ってたから」と話した。また、母の日のプレゼントには手紙をもらったそうで、「『母ちゃん、ありがとね』って書いてあった」と、この日、一番の笑顔を見せていた。
『ブラック・スワン』は5月11日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開となる。
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