現在開催中の第64回カンヌ国際映画祭で、大ヒットアニメ『シュレック』シリーズのスピンオフ『長ぐつをはいたネコ』のフッテージ上映が5月11日に行われ、声優をつとめたアントニオ・バンデラスとサルマ・ハエック、クリス・ミラー監督らが楽しいプレゼンテーションを行った。
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本作は、『シュレック2』から登場した“長ぐつをはいたネコ”を主演にしたもので、シュレックと出会うずっと前を舞台に、黄金の卵を盗もうと奮闘する姿が描かれる。
『シュレック』シリーズでも“長ぐつをはいたネコ”を担当しているバンデラスは、長年親しんだキャラクターの魅力について「素晴らしいキャラクターだよ。実は最初にデッサンを見せてもらったときには、彼の内面やシュレックとの関係が分からなかったんだけど、ネコがシュレックたちと一緒にいる姿を見たとき、彼がいかに小さいかを知り、キャラクターの背景が理解できた。彼は、自分がもっと大きいと信じているので、体に似合わない声を持っているべきだと思ったんだ」と、見た目の声のアンバランスさが魅力のひとつだと説明した。
一方、ヒロイン・キティーの声を担当したハエックはアニメ初挑戦。「とても感激しているわ。娘に見てもらえることも嬉しい」と話してから、「娘(3歳)に『あの猫は本物じゃないの。声はママの声なのよ』と説明したら、残念がっていたわ」と続け、記者たちを笑わせた。
また、ハリウッドではラテン系の代表のような存在となっていることについての感想を聞かれたバンデラスは「すごく誇りに感じている。最初にハリウッドに行ったときから、オクラホマ出身の男のフリをしたことはないしね」と答えて場内を沸かせた。同じ質問にハエックは「私がキャリアをスタートさせた頃、ヒスパニックが演じられる役はすごく限られていたの。でも、今では“猫”も演じられるのよ!」と笑顔を浮かべた。
さらに監督が「“長ぐつをはいたネコ”は素晴らしいキャラクター。体は小さいけど個性は強烈で、ネコがシリアスになればなるほど面白いんだ。みんなも笑ってくれると思うよ」とアピールすると、バンデラスが「ニャー!」とネコの泣き真似をしておどけ、場内は笑いに包まれていた。
『長ぐつをはいたネコ』は2012年に3D映画として公開される予定。
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