新堂冬樹原作のノワール小説を映画化した『アサシン』。そのチャリティイベントが5月15日に品川の六行会ホールで行われ、ファンが来場してのイベント終了後に、W主演の馬場良馬と久保田悠来、岩田さゆり、高野八誠、原作者の新堂冬樹、主題歌のSindy、小原剛監督が登壇し、ミニ会見が行われた。
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同作は杜の都・仙台とその近郊で撮影が行われた。その後起こった大震災は仙台にも大きな爪痕を残したが、そんな仙台の復興に少しでも尽力できないかという主旨のもと、今回のチャリティイベントが実現。
馬場は震災によって被害を受けた仙台空港の様子などをテレビで見るにつけ胸を痛めていたそうで、「何か仙台の方に恩返しができないのかって思っていた。それはこの映画に関わった人すべてが思っていたことで、そこから行動を起こし、こういうチャリティイベントを開催できた。今だけじゃなく、映画の公開が秋なので、長期的に仙台の方たちに感謝の思いを伝えていきたい」とコメント。
久保田も「僕も同じ気持ち。協力したくてもできない人がいるなかで、こうやってチャリティイベントに参加でき、大勢のお客さんにも来てもらった。少しでも役に立てればいいなと思います」と話していた。
また、今回の映画について、原作者の新堂は「(自作が)何作も映画化されているが、なかにはガッカリするものもある。今回は思い入れの強い作品だったが、(完成作を)見ているうちに、原作者としてでなく観客として入り込めた」と映画を絶賛。
アクションに初挑戦だったという馬場は「すごく不安だったが、クランクイン前にアクションの稽古をさせていただいた。それに監督が、役者が感情を乗せやすいアクションを考えてくれたので、すごく助かったし、アクションって面白いんだなと気づくことができた」と明かしていた。
見どころについては、久保田が「岬(久保田の役)も涼(馬場の役)もアサシン(暗殺者)という職業。すごいスペシャリストだけど、人間としては不器用な2人の感情の変化を見ていただきたい」と語ると、謎のアサシンを演じた高野は「それぞれの関わりも見どころだけど、単純にガンアクションとしての格好良さを見てほしい」とコメント。
アサシンという特殊な世界で、ただ1人、普通の女の子であるリオを演じた岩田は「お客さんに一番近い存在として、リオの感情に乗っていただき、見てもらえれば」と話していた。
また、主題歌「ヒロイン」を歌うSindyは「歌詞と映画の内容が合っているところがいっぱいあるので大勢に聞いてもらいたい」と意欲を語り、アクション監督出身の小原監督は「世界に通用するアクションを作るのが絶対なので、厳しい演出をさせてもらった。日本映画を変えられるという思いで作っているので期待してください」と話していた。
『アサシン』は2011年秋に公開予定だ。
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