10月2日、劇場オリジナルアニメ映画『神在月のこども』の完成披露試写会が、都内と島根県・出雲2ヵ所で同時開催された。東京プレミアには柴咲コウ、井浦新、新津ちせ、神谷明、白井孝奈監督が、出雲プレミアには主演の蒔田彩珠、主題歌や劇中歌を担当したmiwa、原作・コミュニケーション監督の四戸俊成、総作画監督の佐川遥が登壇している。
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完成披露試写会を都内と島根県・出雲2ヵ所で同時開催!
日本各地では“神無月(かんなづき)”と呼ぶ10月を、出雲では“神在月(かみありづき)”と呼ぶ由縁。全国の神々が出雲に集い、翌年の縁を結ぶ会議を行うという云われを題材に、人々と神々、各地と出雲、そして、この島国の根にある“ご縁”という価値観をアニメーションに描く本作。母を亡くし、大好きだった“走ること”と向き合えなくなった少女カンナ。そんな彼女のもとに一羽の兎(シロ)と1人の少年(夜叉)が現れ、出雲への旅にいざなう。
主人公・カンナは蒔田。神使の兎・シロ役を坂本真綾、⻤の少年・夜叉役は入野自由、カンナの亡くなった母親・葉山弥生を柴咲、カンナを男手一つで支える父親・葉山典正を井浦、カンナが目指す出雲を治める神・大国主を神谷、カンナの幼少期に新津、同級生のミキを永瀬莉子、松江に奉られる神・恵比寿を茶風林、長野・諏訪を護る龍神を高木渉が担当。人々を俳優、神々を声優が演じ分ける注目作となっている。主題歌・劇中歌・エンディングテーマはシンガーソングライターのmiwaが担当した。
柴咲コウ「私自身は母親になったことがないけど…」母親役を語る
主人公カンナの母親・弥生役を演じた柴咲は「この企画、脚本と出会ったときに涙が出た。自分を信じて生きるということは大人でも大変なのに、小さなカンナが悩みや絶望を抱えながら諦めずに頑張っている姿に感動しました。観てもらうとわかるんですが、日本の素晴らしい景色がたくさん映っているので、ここに行ってみたいとか思いながら見てもらえると楽しんでいただけると思います」と挨拶。母親役に関して「私自身は母親になったことがないけど、弥生はカンナのことを一番応援している存在だろうなとおもって演じました。弥生は天真爛漫なキャラクターですけど、明るさって人に勇気を与えるし、自分も口ごもりがちになってしまうので、弥生のように声を掛けて力を分けられるような人になりたいなと思いました」と役から受けた影響を明かした。
父親・典正役を演じた井浦は「典正は不器用な父親だと思います。日々成長する思春期の娘に、どう接していけばいいか、どう声を掛ければいいか、悩みながら接している、そんな思春期の娘をもち接し方に悩む世のお父さんたちを代表するような役だとおもいます」と語った。
本作の注目ポイントとして柴咲は、『北斗の拳』や『キン肉マン』『シティーハンター』など数々の名作の声優を務めた神谷を挙げて「個人的な感想で申し訳ないのですが、子供の頃から神谷明さんの声で育ってきたものですから…やはり神谷さんの声が神がかっているので、劇場の大きな音で神谷さんの声をご堪能ください」と神谷との共演に感激した様子。これには神谷も「ありがとうございます」と笑顔をこぼした。
蒔田は「この作品はこのような時代に前を向ける映画です。カンナが懸命に走っていく姿をみて元気を出してもらえたらと思います。カンナとシロ、夜叉の旅をぜひとも映画館でご覧ください」とアピール。miwaが主題歌「神無-KANNA-」と初のお披露目になるエンディング曲「神在月のこども」を歌って会場を盛り上げた。
『神在月のこども』は10月8日より全国公開。
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