水野美紀がフルヌード挑戦の話題作がカンヌで5分間のスタンディングオベーション

園子温監督(左)と神楽坂恵(右)
(C) Kazuko+Wakayama
園子温監督(左)と神楽坂恵(右)
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園子温監督(左)と神楽坂恵(右)
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神楽坂恵(左)と園子温監督(右)
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神楽坂恵(中央)と園子温監督(右)
(C) Kazuko+Wakayama

『愛のむきだし』(08年)や『冷たい熱帯魚』(11年)などで、日本のみならず、世界中からも注目を集める園子温監督。彼の最新作となる『恋の罪』が、開催中の第64回カンヌ国際映画祭「監督週間」に出品。現地時間5月18日に公式上映が行われ、園監督とキャストの神楽坂恵が舞台挨拶に登壇した。

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同作は、1997年に渋谷区円山町で実際に起こった東電OL殺人事件にインスパイアされた作品。水野美紀、冨樫真、神楽坂恵の3女優が、女優生命をかけ渾身の演技合戦を繰り広げており、水野がフルヌードを初披露していることも話題を呼んでいる。

この日の上映では、女の壮絶な生き様を描いた内容にも関わらず何度も笑いが起こるなど観客の反応もすこぶる良好で、上映後には5分間に及ぶスタンディングオベーションも巻き起こった。

園監督は「カンヌに来られたことをすごく嬉しく思います。この映画は僕の女性に対する、愛と尊敬を描いた映画です」と語った。さらに上映後の囲み取材では「男性である僕の台本が推測の域で下絵を描いたとするならば、女性である3人の女優たちが演じることで油絵となっていた」と女優陣の演技を高く評価。初参加となるカンヌ映画祭については「最終的に行かなければならないところだと思っていたので、この作品で来ることができ嬉しい。もっと来られるように、今後もいい作品をたくさん作りたい」と決意を新たにしていた。

一方、『冷たい熱帯魚』に続いての園監督作品参加となる神楽坂は「こうしてカンヌの舞台に立つことができ、大変光栄に思っております。撮影中、何度も私は人生の岐路に立たされました。(菊池)いずみ役をきちんと演じることができなかったら、女優をやめて、実家に帰ろうと思いました」と当時の心境を振り返った。また、その後行われた囲み取材では、撮影中に演技について悩んだことが報われたと明かし、「いじめられて良かった、泣いてよかったと思いました」と話していた。

なお、同作は海外セールスも好調で、すでに10ヵ国からオファーが届き、イギリス、香港では公開が決定。映画祭期間中にさらに数ヵ国との契約が成立する見込みだという。

『恋の罪』は2011年11月よりテアトル新宿ほかてに全国公開となる。

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