1970年代を舞台にしたビターな青春映画『マイ・バック・ページ』。そのプレミア試写会が5月19日にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、キャストの妻夫木聡、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈、韓英恵(かん・はなえ)、中村蒼と山下敦弘監督が舞台挨拶を行った。
・[動画]『マイ・バック・ページ』予告編
・妻夫木聡と松山ケンイチが、熱い時代を駆け抜ける青春映画で初共演!
劇中の主人公たちと同じ20歳前後の観客が集まったこの日の試写会。司会が投げかけた質問に観客が答え、それに登壇者たちがコメントする形で進行した。最初の質問は「今、夢中になれることはあるか」で、1人の女性が「今、建築の勉強をしていて、それに夢中」と答えると、妻夫木は「建築が“ケンイチ君”に聞こえて、『なんだよ、コイツかよ!』と思ってしまいました(笑)」と応じ、客席を沸かせていた。
続いて「心から信頼できる人はいる?」という質問に松山は「友だちや家族」と答えてから、「友だちでなくても、撮影現場では役を通じてすごく信頼関係が生まれる」と話し始めるも、「現場が終わったら、全然(信頼関係が)なくなるんですけど」と真顔でコメント。事務所の先輩の妻夫木を苦笑いさせていた。
また、「男泣きはアリ? ナシ?」という質問に観客の1人が「涙に男女の違いはない」と答えると、その答えに女性陣は、「いいんじゃないですか? マルです」(忽那)、「格好つけるのではなく、フッと気を抜いたときに泣いたりするのはいいと思う」(石橋)、「マルです!」(韓)と全員賛同。
一方男性陣は、「相当涙もろい」という妻夫木が「20歳くらいまでは(泣いては)ダメだろうと思っていたが、あるときから『素直に生きてみよう』と思い、そうしたら涙もろくなっちゃって」と照れ笑い。「あまり泣かない」という松山は「昔は泣き虫で、怒られる前に泣いていた」と明かしてから、「今はお芝居でもあまり(涙が)出ない。裸になれていない自分がいる」と反省している様子。中村は「あまり泣かない。小さい頃からもそうでした」と話していた。
最後の挨拶で松山は「悲しい事件を扱った作品。これから日本を作っていく若い世代にとって大事なことが描かれているので、ぜひ楽しんでください」とアピール。山下監督は「キャストは完璧だと思います」と満足げな笑みを浮かべ、「ひと言ではまとめきれない映画。ラストの妻夫木君の表情を見て、いろいろなことを感じてほしい」と語っていた。
『マイ・バック・ページ』は5月28日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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