上埜すみれ「最高に『わきまえない女』たちのカワイイ戦争映画」映画『Cosmetic DNA』10月9日公開
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020で北海道知事賞を獲得して話題を呼んだ映画『Cosmetic DNA』が、10月9日より公開される。公開に先立って、女優の上埜すみれ、冨手麻妙ら各業界の著名人がコメントを寄せている。
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大久保健也監督劇場デビュー作! 痛快・新感覚シスターフッド復讐劇
本作は、14歳から映画制作を続けてきた大久保健也監督が、偏愛的映画美学を注ぎ、撮影当時24歳で作り上げた劇場デビュー作にして、痛快・新感覚シスターフッド復讐劇。
コスメを愛する美大生・東条アヤカ(藤井愛稀)は、あるとき「自分の映画に出演してほしい」とナンパしてきた自称・映画監督の柴島恵介(西面辰孝)に薬物を盛られ暴行を受ける。泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれ精神的に病んでいくアヤカだったが、大学院生のサトミ(仲野瑠花)、アパレル店員のユミ(川崎瑠奈)と出会ったことで少しずつ自身の心を取り戻していく。しかし柴島の次なる標的がユミだと知ったアヤカは、突発的に柴島を殺害してしまう。愛と友情、そして破壊の先の未来とは? アヤカ・サトミ・ユミの「私たちの未来」のための革命が始まる…というストーリーが展開される。
冨手麻妙「男たちが作る映画界を堂々とディスりまくりぶちのめした監督に感謝と盛大な拍手を」
作品を見た冨手は「全ての男たちと、男たちが作る映画界を堂々とディスりまくりぶちのめした監督に感謝と盛大な拍手を。こんな面白い尖った監督がいたとは。私もまだまだ知らないことだらけ。女優という武器を持って、いつか大久保監督と共に戦ってみたいと思った」とメッセージを送っている。
同じく女優の上埜すみれも「女を商品化し評価して消費しようとする社会に制裁を下す、最高に『わきまえない女』たちの滅茶苦茶カワイイ戦争映画」と賞賛。俳優の中山優輝は「戯画化されたクソ男の台詞行動が残念ながら私達にとっては日常。女3人のシスターフッドに希望しかなかった! クソ男は皆殺し〜最高のフェミニズム映画です」と述べている。
アートディレクターで映画評論家の高橋ヨシキは「過剰に過剰を重ねたハイパーさ、というものにそれ自体として一定の価値があるのは当然だが、内容と文体が分かちがたく結びついた本作においてそのハイパーさは『詩情の噴出』とでも言うべきものへと変質を遂げている」と言い、続けて「ハイパーであることは状況がもたらす必然でもある。完全に発狂した社会において人間らしさを回復するためには、抑圧というハンマーで砕かれた精神の破片を地べたに這いつくばってかき集めるところから始めるしかないのだから」とコメントしている。
著名人から続々と賞賛コメントが寄せられる本作。公開後、観客からどのような評価を受けるのか注目だ。
『CosmeticDNA』は10月9日より全国順次公開。
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