地方の名家に生まれながらも東京で自堕落に生きる男と歌舞伎町のダンサーが繰り広げる破滅へと向かうラブストーリー『軽蔑』。この映画の完成披露試写会が5月22日に早稲田大学の大隈講堂で行われ、高良健吾、鈴木杏、廣木隆一監督が登壇した。
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高良は「この映画のポスターに『世界は二人を、愛さなかった。』と書いてあるが、映画を見てくださったみなさんには、2人のことを愛してもらえたら嬉しい」と挨拶。
続けて挨拶した鈴木は「この作品は役者・鈴木杏にとっても、人間・鈴木杏にとってもすごく大きくて、今もちょっと胸がいっぱいなんですけど……」と語ると、涙がこぼれ始めた。そんな鈴木に客席からは「頑張って!」の声と拍手。気を取り直した鈴木は「でも、本当に、できあがった映画を見たときに、愛すべき映画だと思ったので、たくさんの方に愛していただけたらいいなと思います」と続けていた。
厳しい演出に定評のある廣木監督と高良が組むのは、2007年の『M』以来。4年ぶりの廣木組となる高良は「『M』という映画で学んだことが、自分の芝居の軸になっている。余計なことをしないとか、わかりやすいことをしないとか、そのとき廣木さんに言われて、今も大切にしていることがある」と話すと、当時、18歳だった高良に向かって廣木監督が「お前の18年間が必要でお前を選んだんだから、お前がやれることが正解」と語ったエピソードを披露。その言葉を今も大事にしていると話していた。
一方、鈴木は「原作を読んで、真知子という女性にとことん惚れきってしまった。真知子みたいな人になりたいと思い、やらせてくださいと言ったときには、もう覚悟ができていた」と廣木組初参加の理由を述べた。
劇中で踊るポールダンスの練習も大変で「アザだらけで筋肉痛にもなった」と語った鈴木。だが、それ以上に監督から演技面でしごかれたようで、「精神的に追いつめられていく役だったので大変でした。でも、こんな経験は今までになく、ちょっと強くなれた気がします」と話していた。
その後、客席から質問を受けるコーナーがあり、演じた役との共通点を聞かれた鈴木は「私もどちらかというと強いタイプの女だと思うが、真知子は全力で目の前の人を愛し、全力で生きている。そういうありのままの強さを、もうちょっと身につけたい」と回答。
この鈴木発言を受け、廣木監督が高良に「役のまんまだよね」と同意を求めると、鈴木が「そんなことないじゃん」と言い返す場面も。すると高良が「廣木さんが杏ちゃんにお前ビッチなんだからと言っていた」と観客に告げ口。鈴木も「ビッチなんだから、ビッチなんだからとずっと言われてました。明日(のニュースで)『鈴木杏はビッチ』って書かれちゃうかも」と話すと、廣木監督はすかさず「すごい良い子ですよ」とフォローしていた。
また、最後に本作の原作者・中上健次の娘で作家の中上紀が登場し、廣木監督に花束を渡していた。
『軽蔑』は6月4日より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開となる。
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