くるくるの呪いで世界のカルトファン魅了 新世紀怪奇シネマ『うずまき』21年ぶり劇場上映
映画『うずまき』(2000年)が、シアターギルド代官山にて21年ぶりに劇場上映されることが分かった。
「富江」手がけた伊藤潤二の代表作を映像化!
本作は、ミステリー・ホラー漫画「富江」などで知られる怪奇漫画家・伊藤潤二(21年アイズナー賞2部門同時受賞)の代表作を実写化した新世紀怪奇シネマ。L’Arc~en~Cielや氷室京介のMVを手がけたHiguchinskyが監督を手がけ、長編デビュー作品となった。
主演は、『ノルウェイの森』(10年)に出演し、ハリウッドデビューも果たした初音映莉子。共演は大杉漣、高橋惠子、佐伯日菜子、三輪明日美、阿部サダヲ、手塚とおる、でんでんなど個性派俳優が名を連ねる。
女子高生の五島桐絵(初音)は、幼なじみのボーイフレンド斉藤秀一(フィーファン)に、突然「駆け落ちししないか」と言われて困惑する。しかし最近秀一は何かに怯えているかのように元気がなく、桐絵はずっと心配していた。やがて、桐絵の通う高校の生徒がらせん階段から飛び降りて死んだ事件をきっかけに、秀一はおぞましいことを口にする。2人の暮らす地方都市・黒渦町が得体の知れない“うずまき”の力に呪われていて…、というストーリーが展開される。
本作は2020年の日本公開から、時を経て現在でも世界の映画ランキングで上位を賑わし、カルト作品として再評価されてきている異色作。英国ガーディアン紙をはじめ、世界のメディアのランキングで、続々とチャートイン。「スクリーンをもう1つの巨大な渦に変え、登場人物と観客を暗く魅惑的な魔法のなかに引き込んでいく」(AV Clab)、「ホラーファン、カルト映画ファン、そしてデヴィッド・リンチの不穏な夜に落ち着きたい人には必見の作品」(VillageVoice)という称賛の声が上がっている。
世界中のカルトファンを魅了する本作。今回の上映でまた新たなファンを獲得しそうだ。
『うずまき』は、シアターギルド代官山にて10月15〜17日に公開(各回とも18時30分開場、19時上映)。
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