性別は男だけど女の子として生きたい…『リトル・ガール』場面写真解禁

#リトル・ガール#映画#セバスチャン・リフシッツ#トランスジェンダー

(C) AGAT FILMS & CIE – ARTE France – Final Cut For real – 2020
(C) AGAT FILMS & CIE – ARTE France – Final Cut For real – 2020
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新作映画『リトル・ガール』より、新たな場面写真7点が解禁された。

・映画『リトル・ガール』他場面写真6点はこちら!

サシャの葛藤に世界が注目!

本作は、社会の周縁で生きる人々にスポットをあてた作品を手がけるセバスチャン・リフシッツ監督が手がけたドキュメンタリー。2020年ベルリン国際映画祭で上映後、モントリオール国際ドキュメンタリー映画祭のピープルズ・チョイス賞やシカゴ国際映画祭国際ドキュメンタリーコンペティション部門シルバー・ヒューゴ賞など、世界中でさまざまな映画賞を受賞。コロナウィルス感染の影響により劇場が封鎖されたフランスでは、同年12月にTV局ARTEにて放送され、視聴者数137万5000人、その年のドキュメンタリーとしては最高視聴率(5.7%)を獲得した。オンラインでも28万回以上の再生数を記録するなど大きな反響を呼んでいる。

出生時に割り当てられた性別は男性だが、女の子として生きたいサシャは、2歳を過ぎたころから性別の違和感を訴え始める。社会は、彼女を他の子どもと同じように扱えずにいた。7歳になってもありのままに生きることができない、不自由なサシャ。家族はそんな彼女の個性を支え、周囲に受け入れさせるため、学校や周囲へ働きかけるが…。さまざまな社会の壁に阻まれながらも、まだ幼く自分の身を守る術を持たない彼女の幸せを守るために奔走する家族とサシャの“ゆずれない闘い”を映し出す。

リフシッツ監督によれば、「トランスジェンダーのアイデンティは肉体が成⻑する思春期に芽生えるのではなく、幼少期で自覚される」ことについて取材を始めていた過程で、サシャの母親カリーヌに出会い、本作が生まれたという。

解禁された写真は、サシャの何気ない日常を繊細なカメラワークで切り取ったもの。女の子用の衣装を着ることができなくても、大好きなバレエのために一途にレッスンに励む姿のほか、シャボン玉で遊んだり、新しく買ってもらった水着で海に遊びに行ったり、お人形で遊んだり。子供らしい姿を見せると同時に、大人びた表情ものぞかせる、いずれも彼女自身の魅力の詰まったシーンとなっている。

あどけない少女がかかえる悩みは、一体どのような結末を迎えるのか。今後の続報にも注目だ。

『リトル・ガール』は11月19日より全国公開。