(C)2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.

10・22公開『グレタ ひとりぼっちの挑戦』重圧と葛藤する本編映像を公開

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』(原題:I AM GRETA)が10月22日より、全国で公開される。このたび、本編映像の一部が公開された。

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本作品は、気候問題に関する専門的知識と揺るぎない覚悟を持ち、国連総長アントニオ・グテーレスやフランスのマクロン大統領、ローマ教皇など世界のリーダーらと議論を重ねていく様をもっとも身近なところで寄り添うように捉えていくと同時に、世界から注目を集める1年以上前から彼女に密着し、犬や馬と戯れるリラックスした姿のほか、アスペルガーの症状について冷静に自身で分析する姿、重圧と向き合い葛藤する姿、彼女の様々な行動を支える家族の姿も映し出すドキュメンタリーだ。

今回新たに公開される映像では、娘をそそのかしたのではないかと非難されることも多いグレタの家族が、摂食障害やアスペルガー症候群と向き合い、献身的なサポートを行ってきたことが分かる。

グレタと母・マレーナが共にお菓子作りをしながら、グレタが摂食障害になった頃について涙ながらに話す。

彼女は、8歳の頃に学校の授業で世界中の海に浮かぶプラスチックごみがテーマの映画を見たことをきっかけに塞ぎこむようになり、食事もまともにとれなくなった。のちに彼女はアスペルガー症候群、強迫性障害と診断された。

マレーナは当時の様子について明かし、世界の若者に影響を与える姿にまで成長した彼女について「他人と一緒に食事できるようになるなんて、夢のようだ」と嬉しそうに涙を浮かべる。

そんな母親を見て、笑顔を見せるグレタの姿は、“怒りのスピーチ”からは想像がつかない素顔であり、日々地球のために発信し続けるグレタにも、当然のように安らげる場と穏やかな日常が存在することに安心する映像だ(https://www.youtube.com/watch?v=C7E9wSrB9Eg)。

「アスペルガーは病気ではなく才能」

グロスマン監督も彼女について「アスペルガー症候群で率直に自分を表現するグレタのような人物が、この活動のアイコンになれるなんて本当に素晴らしいこと」と語り、2019年には本人もSNSで「アスペルガーは病気ではなく、1つの才能。アスペルガーではなかったら、こうして立ち上がることはなかっただろう」と語っている。

グレタが学校を休んでストライキをすることに否定的な声や、娘をそそのかしたのではないかと非難されることも多いグレタの家族。しかし本編を見れば、何も食べられず話せなかった状態から驚くほど回復し現在の状態に至るまで、彼女の希望を尊重し、どれほどサポートしてきたかがさらによく理解できるだろう。

彼女が伝えたいことは何なのか。彼女は世界から注目される状況をどう感じたのか。私たちはこれからその思いにどのように向き合い、生きるべきか。SDGsへの関心が高まる今だからこそ、知りたい。

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爽やかな余韻の中に深く思いを巡らせるドキュメンタリー『グレタ ひとりぼっちの挑戦』は、10月22日より全国で公開される。